星朧 (ページ2)

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瓶覗ページ2

次の日また図書館に訪れあの本棚を通りかかったときまた、「うそ・・・」と声が漏れた。
あの本が帰ってきているのだ。上巻、下巻両方とも帰ってきている。あの本を一日で読み終わる超人なのか、途中で諦めたのか。

「はぁ」

本を手に取りパラパラとめくる。すると白いものが本から落ちた。ページが落ちちゃったかな。そう思って拾い上げるが、そこには私のとは違う字で、手紙が書かれていた。

　あの手紙を挟んでくれた方へ

　この本、面白いですね。
　最初長くて読もうか迷いました。
　けどあなたのメッセージを読んで
　読もうと決めました。お勧めしてくれた
　ページも味わい深くてとても素敵だと思いました。
　本当に感謝です。
　 ”お返事待ってます”

最後に付け加えられた言葉に私は思わずくすっと笑った。
さて、なんて書こうかな。メモ帳を取り出してメッセージを書く。

　それは良かったです。
　この本を読もうとしたの本当にすごいです。
　でも、絶対面白いので期待して読んでいい
　と思います！

「ちょっと上から目線かな？まあ良いか。」

メッセージを本に挟む。私は満足して軽い足取りで図書館を出ていった。