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イ｢で、誰なんだコイツは？｣
タガタさんがよそってくれたご飯を食べながら、私達は拝殿の中の一室で顔を合わせていた。イミゴと呼ばれていた彼は私の隣で、私の向かいにいるタガタさんの隣には幼いシロちゃんとクロちゃんという子供たちがいた。
白｢わかるよ！｣
黒｢お母さんと同じ匂いがする！｣
無邪気に言いながら、ほっぺたにご飯粒をくっつけている二人。タガタさんがそれを拭いてあげれば、きゃっきゃと喜んでとてもかわいい。イミゴはというと、食べ盛りだからか、誰よりも大盛りにご飯を盛り付けていた。
イ｢母さんと同じってどういうことだ？母さんみたいにここに吸い寄せられてきた外の人間、ってことか？｣
黒・白｢｢ちがうぅ〜〜〜！！！｣｣
イ｢えぇ…？｣
タ｢Aちゃん自身が何も語らないのだから、僕らは話し出すのを待つべきだと思うね。｣
困惑するイミゴと、平然と箸を進めるタガタさん。私は聞こえないふりをした。だって久しぶりのご飯がとても美味しかったから。
私｢これは、イミゴがつくったの？｣
イ｢あ、あぁ。この季節に採れる山菜で作った煮物だよ。美味いだろ？｣
私｢次は天ぷらがいいな。｣
イ｢贅沢か！｣
突っ込んだくせに、天ぷら粉あったかなぁなんて呟くイミゴ。その横顔を微笑ましそうに見てから、タガタさんは私に微笑みかけた。
タ｢Aちゃんは昔から天ぷらが好きだったよね。覚えてるかい？｣
私｢覚えてます。あの時はタガタさんがよく作ってくれましたよね。｣
タ｢また作ってあげようか。｣
私｢はい、イミゴのも食べてみたいですけど、久しぶりにタガタさんの天ぷらも食べたいです｣
イ｢そんなにしょっちゅう天ぷらなんて食ったら太っちまうぞ。＿＿＿＿っておい待て！タガタ！お前こいつと知り合いなのかよ！｣
また牙をむくイミゴをみて、こんなに叫んだり驚いたりして疲れないのかな？と私は心配になった。しかしそんなことには慣れっこな様子で、タガタさんは肩を竦めている。
タ｢知り合いだよ。Aちゃんは昔、ここで暮らしていたことがあるんだ。｣
イ｢なんで二人とも何も言わねえんだよ…。｣
タ｢Aちゃんが言わないから？｣
私｢イミゴが私に聞かなかったから？｣
イ｢呼吸を合わせてんじゃねぇ！｣
楽しくなってしまって、私はタガタさんと笑った。クロちゃんとシロちゃんも混じって、イミゴは悔しそうに地団駄をふんでいる。
でも私は、知っていることを話すべきか頭の中でずっと考え続けていた。
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kalisu - めっっっっちゃ面白いです！！！ (5月20日 22時) (
レス) @page17 id: 350d3d48ac (このIDを非表示/違反報告)
そぞろ(プロフ) - 神影さん» 全然そんなことないですよ！四ツ目神たくさん楽しみましょうね！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: cd9a550aa8 (このIDを非表示/違反報告)
神影(プロフ) - そぞろさん» すみません、気を遣わせてしまい…もし、読めたら報告します！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 98976194be (このIDを非表示/違反報告)
そぞろ(プロフ) - 神影さん» そうなんですね。神影さんのいつかの楽しみのためにショートストーリーのネタバレは極力しないよう気をつけて書かせていただきますね.*･ﾟ (2019年1月13日 12時) (レス) id: cd9a550aa8 (このIDを非表示/違反報告)
神影(プロフ) - そぞろさん» ショートストーリー読みたいんですが、親にお金を払ってもらっているので交渉が難しいです(汗)でも、いつかきっと読みたいと思います！ (2019年1月13日 12時) (レス) id: 98976194be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そぞろ | 作成日時：2018年11月21日 16時
