依頼2 ページ5
次の日の23時、私は春千夜と共に新宿へと向かって行った。
三 「あ"〜かったりぃ、早く終わらせようぜ」
A 「最初からそのつもり」
三 「オマエは大人しそうな面しといてやってることエグいからな」
そう言うと彼は煽るように笑いながらこちらを見つめる。
A 「……」
なんと返答すればいいのかイマイチ分からなかった私はそのまま彼の目を見つめ返す。
三 「ばか、冗談だっつーの」
春千夜はそう言うと私の頭を乗せ軽く笑いかけた。
A 「…行ってくる」
三 「おー、パパっとやってこいよ」
私はそう言い彼に背中を向け裏通りへと歩き出す。
しばらく奥に歩き続けるとそれらしき人物が目に入り静かにその影に忍び寄ると後頭部に銃口を押し付けた。
A 「……どこかの闇社会のお偉いさんで合ってる?」
「………桜Aか」
A 「私の事知ってるんだ」
「まぁな、美人な殺人鬼で有名だよ」
彼は私が来る事を知っていたかのように冷静に応答をする。今まで殺してきた奴らとは明らかに違う雰囲気に私は顔を顰める。
A 「……最後に言い残すことは?」
「…人を殺すのは楽しいかい?」
A 「………たのしい?」
私は彼に問いただすようにそう言うと目の前の男は驚くように目を見開き、肩を揺らしながら笑い出す。
「噂通りの空っぽ少女か」
A 「貴方のご想像に添えて良かった」
「君も時期に人を殺したくないって思うようになるさ」
煽るようにそう言った私を他所に余裕そうな態度を見せる彼に軽く焦った私は即座に引き金を引き落とす。最後に言った彼の言葉が私の頭から離れない。
三 「おっせぇよ、終わったか?」
後ろから春千夜に話しかけられた私は驚くように肩を揺らし息切れが止まらない身体を他所に彼の方を向いた。
A 「……つかれた」
人を殺したくないなんて感情、これから一生生まれないはずだ。私は最後に言った彼の言葉を消し去るかのように再び夜の街へと堕ちていった。
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青澄*aosumi(プロフ) - うぁぁぁぁ最後めっさ泣きました!ホント素敵な小説だと思います!これからも楽しみにしています!!! (2021年11月29日 15時) (レス) @page28 id: 07f147eb25 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 初めて小説で泣きました (2021年9月4日 1時) (レス) id: 790f68b113 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 凄くおもしろかったです!1パートで綺麗に終わっていて凄いと思います!レモンさんの作ったマイキーくんの小説、楽しみにしてますね!応援してます♪ (2021年8月7日 23時) (レス) id: 587626ec74 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ユイさん» 励みになりますありがとうございます!! (2021年8月4日 23時) (レス) id: e312b1bdb8 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 好き好き好き好き!!それしか言えない。、、、 (2021年8月4日 2時) (レス) id: 40031fd2e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レモン | 作成日時:2021年7月12日 0時