君を憶わせて (ページ1)

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今日の朝、相澤先生からクラスの1人が転校したと聞かされた。

クラスがザワつく。

「憶山恋奈ちゃんだよね。名前はうっすら覚えてるんだけど…」

「ね、顔が全然思い出せない。どんな子だっけ」

「なぁ爆轟、お前隣の席だったろ。なんか覚えてねぇの？」

「…さぁな。」

正直そいつのことはほとんど覚えてねぇ。
影が薄かったんだろ。
それか、俺が忘れたかったから忘れたのか…。
忘れたいほど気に食わない奴なら逆に覚えてそうだけどな。
まぁどちらにしろ俺には関係ねぇ。

HRが終わるとクラスはまた違う話で騒がしくなった。

「ねぇ、また出たんだって」

「なにが？」

「知らないの？敵連合だよ」

「あぁなんか最近もっと過激になってるんでしょ」

「そうそう、怖いよねー」

近頃そういうニュースが後を絶たない。
1度は逃した仮免も得た事だし、早く敵をぶっ倒してぇ。

数日後、

幸か不幸か、そのチャンスはすぐにやって来た。