都合がいい…5 ページ6
物件チラシを見ている途中、1人の少年…佐久間咲也…にぶつかった
その縁あって、俺らは【MANKAIカンパニー】という劇団に入ることになった
正直、稽古に公演に出る、というのは面倒だしゲームの時間が減ると考えると最悪だって思った
でも、光熱費と食費がかからないのは魅力的だった。それに妹もついてこれるし…
いざとなったら仮病でサボればいいし
引越し準備を進めるべく、一度家に帰る
ゲームソフト、持ち運べるサイズのハードをダンボールに詰めて…持ち運べないような家電、ソファーは業者に任せる
「兄さん…食器類、終わったよ」
至「ああ、ありがとう…。Aはさ、寮入っても…」
「大丈夫、私は兄さんの傍にいるよ…1人になんてさせない」
至「…ありがとう」
ああ、本当にこの妹は…都合がいいな
ダンボールにガムテを貼り付けて、1つずつ丁寧に車に積み込んでいく
最後の一つは、俺らの衣服
エンジンをかけて、事前に教えてもらっていた寮へと車を走らせた
寮に着けば、同じ春組の皆木くんが待っていた
以前引越し業者でバイトをしていたらしく、ダンボールを何個も持ち上げて運んでくれた
明日から稽古にでずに脚本を書くらしい
綴「俺、絶対に書きたい…そんで舞台に立ちたいんすよ」
綺麗に笑って、輝いて見えた
そして、胸がズキリと痛んだ
至「…そっか、頑張ってね、皆木君」
綴「あ、綴でいいっすよ…えっと、茅ヶ崎さん、だと被りますし…名前で呼んでも大丈夫ですか?」
至「うん、楽に至って呼んで?Aも、いいよね?」
「はい、大丈夫です…宜しくお願いします、えっと…綴さん・・」
綴「うん、よろしくな!」
皆木君…改め綴は俺の部屋…103号室に荷物を置いてAの髪をわしゃわしゃと撫でて出ていった
Aは呆然としていた
まぁ、当然だろう
俺はあんなことしない、必要最低限、触らない
「兄さん…荷物、整理しよっか」
手櫛で髪を整えて、笑った
明日から必要なもの…仕事着、仕事用鞄、部屋着、充電器…あと寝具
衣服はAが整えて、クローゼットにしまってくれる
ゲームしてていいって、言ってくれた
流石すぎる…出来た妹で、よかったよ
まぁ、こうしたのは…こう躾けたのは俺なんだけど、ね
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ちぇしゃ猫。(プロフ) - 早く続きが見たいです...!更新頑張ってください!応援しています! (2018年9月13日 11時) (レス) id: 418aa0a34c (このIDを非表示/違反報告)
黛和孝(プロフ) - 琉兎(ると)さん» 神とは…!ありがとうございます!私も至神推しなので、同担の監督さん方に喜んでいただけるように頑張ります! (2018年4月22日 13時) (レス) id: 0e3983489e (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(ると) - 作者さん神!!私、A3のキャラで至さん大好きなんです!なので更新頑張ってください!応援してます!! (2018年4月22日 10時) (レス) id: cc5efc05e7 (このIDを非表示/違反報告)
由々しき事態 - 最近、見始めたんですけど面白いですね!今までにない感じが好きです投稿頑張ってください。楽しみに待ってますね (2017年12月26日 2時) (レス) id: a75827c69e (このIDを非表示/違反報告)
黛和孝(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます!ご期待に添えられるよう精進していきますので、これからもよろしくお願いします! (2017年11月19日 12時) (レス) id: 318f421777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黛和孝 | 作成日時:2017年10月13日 21時