青❻⓿ ページ10
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桃「崇裕！ランチ行こ！」
紫「お！もうそんな時間か！」
笑顔で�陲舛磴鵑棒爾鬚�ける望なんて昔からたくさん見てきた
やのに、なんでこんなにイラッとするんやろ
望から"崇裕"ってワードが出るたびに反応して、聞こえてきた方に目を向けてしまう
それだけならまだしも、その度にムカムカする心に自分がわけわからんくなる
緑「…せい！…うせい！流星！！」
「うわっ！…なんや、ともか笑 びっくりした笑」
緑「もう、ボーッとして大丈夫？今日なんか変やで？体調でも悪いん？」
心配そうな顔して俺の顔を覗き込むとも
ちょっと潤んでる瞳が可愛く見えて、さっきまでのムカムカがスーッと消える感じがする
そう。そうや。俺の好きな人はともやねんから。
なにを嫉妬みたいな感情抱いてんねん。
「ごめんごめん、大丈夫やで！俺らも休憩取ろうか」
緑「どこで食べる？」
「今日はお弁当作ってくれたんやないん？」
緑「え！知ってたん…？」
「当たり前やろ笑 朝から美味しそうな匂いしててウズウズしてた。はよ食べさせて？」
俺が立ち上がると、ともは自分のデスクにお弁当を取りに行く
２つ分の弁当袋を持つともの手から青い巾着を受け取って、空いてる片手はともと手を繋ぐ
緑「もう…// 恥ずかしいやん//」
「ええやん。俺らの方がおしどり夫婦って見せつけてんねん」
緑「なら、こうする！//」
「わっ…！ふふっ笑 かわええなぁ笑」
緑「別にええやろ？//」
「嫌なんて言うてへんで？」
緑「ふふっ//」
繋いでた手を離して俺の腕に絡みつくとも
俺の腕に少し頬を擦り付けて上目遣いしてくるところがまたかわええ
こんなかわええ奥さんが居て、俺は幸せ者やな
俺にはともがおる。せやのに、他の人に嫉妬するなんてありえへん。
きっと、さっきのムカムカはただの弟離れの寂しさやろうな
誰だって兄弟が何も言わずに結婚してたらちょっとはムカッとするやろ？
その気持ちやで。知らぬ間に弟が結婚してて、知らぬ間に弟が大人になってた。
まだまだ子供やと思ってた望の成長を感じて、ただ寂しいだけ
それが少し苛立ちとして現れただけや。
そう。きっと、そう。
緑「……」
この時の俺はともの視線にも気づかず、自分の感情に蓋をするように、この感情の理由を探すことしかできなかった
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月23日 15時
