緑���� ページ43
⠀
青「ごめん…ごめんな…」
俺の隣でボソボソと呟かれる言葉に涙が出そうになる
流星は俺を愛してくれてる
そう信じていたのに、もう流星の心は俺に向いていない
自分からキスもして、自分から誘って…
流星がまだ俺を好きでいてくれてると思いたかった
流星は覚えていないかもしれへんけど、この前のヒートから今日で3ヶ月
ヒートを利用すれば初めての頃のように流星を騙せると思った
でも今の流星はあの頃のように簡単にはいかへんのやね
それくらい、流星の心はのんちゃんに奪われてるんやと辛くなる
「っ……泣」
"流星を愛してる"
"俺の運命の相手は流星やから"
"俺のことを捨てないで"
直接伝えたいけど、言えへんのは俺の弱さ
俺はただ声を殺して寝たふりを続けながら涙を流すことしかできない
"パタンッ"
寝室の扉が閉まる音
少し沈んでいた俺と反対側のベッドが浮き上がる感覚に流星が出て行ったとわかる
それでも鍵の音は聞こえへんから家の何処かには居てくれてることが唯一の救いやった
"明日も会いたい"
スマホを開いてしげにメッセージを送る
ヒート中のΩがαに会うなんて危険行為や
それでも今の俺はしげに会う以外の選択肢はなかったんや
そして、もう一つ俺の頭に浮かぶ選択肢。
ごめんな、流星。俺は酷い奴やから。
もう、自分の恋が叶わないのは嫌やねん。
流星が好き。流星を愛してる。
俺は流星が運命の番やと思ってる。
流星は今、小悪魔なのんちゃんに勘違いさせられてるだけやねん。
気づいて。俺という運命の存在に。
流星も言ってたやろ？俺のことを運命って。
その時のことを思い出して？
何度も何度も、流星と俺は運命やと言い聞かせる自分。
俺らは運命やねんで。運命の番やねんで。
頸を噛まへんのやって、噛んでしまったら抑えが効かへんからやろ？
ただ堪えてるだけやんな？流星は優しいから。
そんな流星の優しさを俺は…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 482人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月23日 15時
