運命の番青×桃 / 赤×緑２ (ページ38)

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赤❽❽ ページ38

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「神ちゃん((ｺｿｯ」

緑「…ﾋﾞｸｯ」

「俺ん家おいでや((ｺｿｯ」

緑「っ……」

流星を見て辛そうな顔をしてる神ちゃんの耳元で呼びかける

俺はそんな顔見てたくないねん

神ちゃんには笑っていてほしい

辛い顔するなら俺が笑顔にしてあげる

なにもかも忘れさせて、その後は俺が笑わせるから

だからそんな奴のところおらんと俺のところおいでや

緑「流星。今日は先に帰ってて？」

青「え？」

緑「しげに漫画借りる約束してん。それ取りに行ってから帰るから」

青「わかった」

緑「っ……」

流星の返事にまた顔を歪ませる神ちゃん

そうやんな。ほんまなら、"俺も一緒に行く"とかそういう返事を期待してたはずやねん。

でも上の空の流星には、自分の奥さんが飲みの後に他の男の家に行くことはなんも気にならんらしい

黄「ほな、また来週！」

橙「気をつけて帰るんやでー！」

青「ふはっ笑照史もな笑」

飲み会もお開きになってそれぞれタクシーを捕まえて家に帰る

流星は神ちゃんに一言だけ"気をつけて帰ってきてな？"とだけ言ってタクシーに乗り込む

なんやねん。俺が旦那やったら気になってしゃあないで？

飲んでるから車は出せなくても、"ちゃんと帰ってこい"とか、"帰り時間連絡して"とか、そんな言葉もかけられへんのか

流星が乗ったタクシーを見送りながら俺の中では苛立ちが膨らんでいって

「なぁ神ちゃん」

緑「なに？」

「あんな奴とはもう離婚した方がええで」

俺の素直な意見やった

あんな男のそばにおっても神ちゃんは幸せになれへん

俺が幸せにするから俺のところに来たらええのに

緑「…流星は俺の運命の相手やから。離婚するとかありえへん」

なぁ、その言葉何回も聞いたで

初めて神ちゃんを抱いたあの日から、神ちゃんは何度も俺ん家に来るようになった

その度に"抱いて"と言う神ちゃんに、最近は流星としてへんことが丸わかりやった

それでも"運命の相手"と言い張る神ちゃん

どこがなん？どこが運命なん？

運命の相手なら毎日幸せに暮らしてるんちゃうの？

運命の番は、お互いに惹かれ合う。

気が付けばお互いを求めてしまうほどやのに、こんなに俺のところに来ててどこが運命やねん