運命の番青×桃 / 赤×緑２ (ページ28)

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緑⑦⑧ ページ28

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しげの前で泣いたらあかん。弱いところを見せたらあかん。

そう思ってこっちは必死やというのに

赤「泣いてええよ。俺がおるから」

正面から優しく包み込まれて、耳元で甘い声で囁くしげに涙腺が緩む

あかん。泣いたらあかん。

俺のことを好きな人の前で弱いところを見せるなんて…

「…ﾋｯｸ…なんでっ、なんで…泣」

堪えようと思ってもしげの温もりに涙が止められなかった

溢れ出す涙がしげのワイシャツを濡らす

しげはそんなこと気にもせず俺を強く抱きしめて、頭を撫でてくれる

俺を抱きしめてる腕はキツイのに、頭を撫でる手は優しくて

そこにドキッとしてる自分がおって、余計に"あかん"という気持ちが強まる

「もうっ、平気やからっ…泣ごめんっ…泣」

赤「全然平気ちゃうやん」

「ほんまにっ、もう平気っ…泣」

しげの胸を押すけど、ビクともせぇへん

そうやった。この人、結構鍛えてるんやった。

俺が抵抗したところで意味がない。

それでも俺はしげの胸を押し続ける

このまま甘えていたらあかんって俺の頭が言うんや

"お前には流星がおるやろ"

"お前の運命の相手は愛する旦那やで"

しげを忘れさせようと頭が必死に働きかけてくる

やのに…

赤「神ちゃんもしたらええやん」

「へ…？」

赤「流星が他の奴を抱いてたんなら、神ちゃんも流星以外に抱かれたらええねん」

この人は何を言ってんの？

俺が流星以外に抱かれる？

そんなん…