緑�Л� ページ27
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昼休憩になってのんちゃんと2人で何処かへと向かう流星の背中を追いかける
着いた場所は滅多に誰も行かへん屋上やった
ここは、屋上へとつながる階段の前に扉があるだけで階段を登り切った後の屋上の入り口には扉がない
せやから2人が屋上に向かって少し経ったところで扉を開けば2人にバレることはない
それどころか2人が話してる会話を分厚い扉で邪魔されることもなくて全てが聞こえてくる
青「なんで嘘ついたん？あの時、βやって」
桃「それは…」
話の内容はのんちゃんがΩを隠してβやと嘘をついてたことやった
俺も初めて知ったから驚いたけど、それ以上に胸がざわつく
のんちゃんがΩということはあの時見た流星の背中の痕は…
桃「大丈夫やで。あの後、避妊薬も飲んだし」
「……！！」
聞こえてきたのんちゃんの言葉に耳を疑う
"避妊薬"
それはどういうこと…？
あの痕はやっぱりのんちゃんやってことなん…？
いや、それどころかゴムも着けずにってことやんな？
どうして…なんで…
あの日以上に締め付けられる胸
なんでなん。俺とする時はゴムつけるやん。
俺がええよって言っても着けるくせになんでのんちゃんとは…
「っ……」
耐えられなくなった俺は2人が戻ってくる前にその場を逃げた
…いや。逃げようとした。
「っ…！しげっ…！」
振り返ると、目の前にはここにいないはずのしげが。
2人が俺の存在に気づいてないのと同じで、俺はしげがついてきてることに気づかなかった
「なんでこk…赤「シッ…！」
"なんでここにおんねん！"
そう言う前にしげの手で口を塞がれる
そして、そっと俺の手を取られて
赤「ついてきて」
優しく握られた手を引っ張られて階段を降りたら扉を出る
そのまま会社の外に出て連れてこられた場所は人通りの少ない会社のすぐ近くの路地裏
特別店があるわけでもないここはほんまに誰も通らへん
少し静かなこの空間にさっきのことを思い出して泣きそうになるけどグッと堪える
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月23日 15時
