運命の番青×桃 / 赤×緑２ (ページ26)

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桃⑦⑥ ページ26

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少しの沈黙が生まれた時、流星が気まずそうに口を開く

青「あれから体調崩してへん…？」

その言葉だけで流星が何を考えてるのかわかる

きっと妊娠してへんか気にしてるんやろうな

「大丈夫やで。あの後、避妊薬も飲んだし」

自分で答えておきながら苦しくなる

神ちゃんやったら避妊薬を飲まんくてもええんよな

でも俺は流星の相手やないから…

青「そっか。よかった」

目の前で胸を撫でおろす流星とは反対に、俺の胸はギュッと締め付けられる

やっぱり流星の相手は俺やないんや

流星には神ちゃんという奥さんがいる

俺との子供なんて流星は望んでない

そんなことわかっていたけど、改めてその事実を突きつけられると泣きそうになる

「お、俺もう行くな？」

青「え？」

「はまちゃn…た、崇裕！待ってるやろうからさ笑」

未だに慣れない崇裕呼び

流星の前では特に意識してる自分がいる

それはきっと、意味のないアピールなんやと思う

"俺はもう濵ちゃんのものやで"っていう、ほんまに無意味な挑発

こんなことしたって流星が振り向くわけでもなんでもないのに

青「…ええやん」

「え？」

青「別にええやん。濵ちゃんは1人でも」

「…どういうこと？」

青「あ…いや…なんでもない笑ごめん笑」

俺を引き留めたと思ったらすぐに引き下がる流星

意味がわからへん。なんで一回引き留めたん？

一瞬でもドキッとした時間を返してほしい

"2人でご飯行こう"とか誘ってくれるんかと思ったら何も無し

もしかしたら、嫉妬とかしてるんかなって。

ほんの少しそんなことを考えてしまった自分もおったけど、そんなん全くなかった

一瞬でも浮かれた自分が馬鹿みたいや。

「じゃあ、また」

青「おう」