運命の番青×桃 / 赤×緑２ (ページ25)

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桃⑦⑤ ページ25

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青「なぁ」

「ん？」

青「なんで嘘ついたん？あの時、βやって」

「それは…」

αの流星に下に見られたくなかった

それが理由やけど、そこには大きな意味が隠されてる

「流星に下に見られたくなかってん。ずっと一緒やったから余計にな笑」

青「そっか。ごめんな、俺がαやから…」

「なんで謝んねん笑流星はなんも悪いないやん笑」

青「でも俺が言いやすい環境作ってあげればよかったなって。望は弟みたいなもんやし、下に見ることなんて絶対ないのに」

「っ……」

"弟みたい"

それが俺にとってどれだけ苦しいか流星は分かってない

"下に見られたくない"

事実やけど、そこには俺なりの理由があるんやで？

"お兄ちゃんのような流星に下に見られたくない"

そうやなくて、俺は…

"好きな人に社会的弱者やからという理由で引き離されたくない"

その思いが強かったんや

"流星に下に見られることで拒否られたらどうしよう。どうやって生きたらええの"

その思いから俺は流星に言い出せなかった

他の誰に下に見られようが構わない

そいつに社会的弱者として除け者にされようがどうだっていい

でも流星だけは嫌やった。好きな人やからそばに居たくて…遠くに行ってほしくなくて…

やけど、結局は遠くへ行ってしまった

流星は俺の"幼馴染"であり、"お兄ちゃん"でしかなくて、それ以上にはなってくれない

青「あのさ…」