緑�キ� ページ1
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赤「わっ…神ちゃん…？」
「あ…」
赤「…なにしてるん？」
声をかけられずに居る俺に、振り向いたしげが気づく
やばい。なんて言おう。
「えっと…」
赤「飯行かへんの？」
「え…うん、行くけど…」
赤「なら一緒に行こうや！俺もそろそろ行こうと思っててん笑」
"ここで何してたん？"
それを聞いたらあかん気がして、俺はそのまましげの後を追いかけていく
俺の歩幅に合わせて歩くしげ
やめて。そんなスマートなところ見せんといて。
しげのギャップはいつだってずるいねん。
「結婚式、どうやった？」
赤「あー、流星イケメンやったなー笑」
「俺は？」
赤「神ちゃんもよかったで？めちゃくちゃ似合ってた！」
しげは一度も"おめでとう"なんて言ってくれない
"お似合いやった"とかも絶対に。
ただ褒めてはくれるのに俺らの結婚を認めてないような言い方
「もう神ちゃんやないけどな笑」
赤「っ…… そうやったな…笑」
ごめん。しげ。
歪むしげの顔に傷つけたことはわかってる。
それでも、しげには俺が"藤井"になったことを認めてもらわなあかんねん
もう"神山"やなくて、"藤井"ってことを。
俺はしげ以外のものになったんやってことを認めてほしい。
だからしげがそれに慣れるまでその呼び方を訂正させてほしい
だけど、"とも"とは呼ばないでほしい。
酷いよな。訂正するくせに、そんなこと思うなんて。
もう名前を呼ぶなと言ってるようなもんや。
でもしげにその名を呼ばれたら俺はもう…
忘れたいのに忘れられない。運命を見つけたのに、どうして…？
流星をこれ以上ないくらい愛してるはずやのに、この矛盾はなんなんやろうか
もう俺を悩ませるのはやめてほしい…
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作者名：まかろん
| 作成日時：2023年7月23日 15時
