八話 私服センス ページ9
犬飼「──寝てますかね?」
藤「うーん、多分そうだからインターホン押しちゃって」
犬飼「はい」
とある日、ある仕事があるので川合さんを藤さんと一緒に起こしにきた。
今日は私服ということだったので、白のTシャツにオープンカラーシャツ、黒のパンツを履いて動きやすい服装に。
藤さんはというと、涼しそうなブラウスにパンツを履いている。
流石美人、なんなく着こなしている。
藤「A、もう連打しちゃって。ピンポンダッシュしにくる子供並に連打して」
犬飼「はい」
藤さんの服装を見ながらも、言われた通りに何回かインターホンを押す。
するとガチャ、という扉の音が聞こえてきて、少し寝ぼけた様子の川合さんが出てきた。
川合「…え、藤さんとAさん?」
藤「うん」
川合「うわかわいい!どうしたんですか?その格好!
Aさんもいいですねその服!なんかこう、来るものがあります!
もしかして…三人でデートですか?」
藤「…着替えて」
私服姿を見た川合さんは、完全に目が覚めていて藤さんの言葉を聞き疑問に思いながらも部屋の奥に進む。
犬飼「あっ、私服でお願いします」
川合「え、なんでですか?」
藤「いいから」
藤さんがそう言い残し、外で二人で待ってようと扉を閉めようとすると、
川合さんが手でそれを止め、一緒に選んでください、と言った。
川合「──お好みは?」
藤「うわっ…なにこのおじさん誰。
どこに売ってんの?これ」
犬飼「…独特……」
川合「地元です。可愛いですよね」
…川合さん、思った以上に服のセンスがあれだった。
服の中心にレモンや不思議なおじさん、どれをとってもおぉ…となるような服ばかり。
それを見越した藤さんは、もうどれでもいいよとあっさり切り捨てた。
川合「えぇ、ちょっとなんでですか。Aさん、Aさんはどれがいいと思います?」
犬飼「え、ん〜……私も川合さんが決めていいと思うよ」
川合「え〜…」
藤「どれでも一緒だから。ほら、はやく」
川合さんは、思案顔をしながらも一着服を選び、それを着た。
川合「どうですか!」
藤「…まぁいっか、じゃ行こっか」
川合「はい!…もしかしてご飯連れて行ったりしてくれるんですか?
う〜、イェ〜」
…喜ぶ姿も可愛いな。
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Choco(プロフ) - 夜分遅くに失礼します!最近ハコヅメにハマって探したらこな作品に辿り着きあまりに面白くて一気に読みしてしまいました(O_O)この先の主人公と山田さんの関係の発展を楽しみにお気に入り追加で更新を楽しみにお待ちしてます!! (2023年3月2日 2時) (レス) @page31 id: a503f63cd6 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - いえいえ、全然大丈夫ですよ!むしろ鴻さんの作品が読めるだけでありがたいです(笑)書いてくださってめちゃくちゃ感謝してます(^^)無理せずに頑張ってください! (2021年10月11日 0時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - イチゴミルクさん» わざわざコメントありがとうございます。今月中にまた再開する予定なので、もう少しお待ちいただけるとありがたいです…更新せず放置しててすみません。 (2021年10月10日 22時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - 私もハコヅメにハマって、夢小説待っていたので、面白いお話を書いてくださって嬉しいです!更新頑張ってください! (2021年10月9日 7時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - 歌さん» わざわざコメントありがとうございます。書き終わった後に見返してるんですが案外見落としてるものですね……色々忙しい日々が続いてるので気長にお待ちいただけるとありがたいです… (2021年9月10日 20時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ | 作成日時:2021年8月6日 11時