二十一話 彼女の優しさ ページ22
三人で同じ部屋に確認をしに入り、藤さんが一つのタンスに手をつける。
私はその隣の棚にある本を手に取って、本の間にも何かが入っていないか確認しようとした。
すると、藤さんが棚を開けようとした瞬間松原さんがそれは私の、と少し焦った様子で言ったので、中身を察した藤さんが失礼しますと一言。
その中は案の定彼女の下着類で、藤さんが川合さんに指示をする。
藤「川合。下着を一枚一枚広げて、何か隠してないか調べて」
ちらっと川合さんを見てみると、浮かない顔をしていた。
川合「……無理です。
──できません」
川合さんがそう言ったのが聞こえ、振り返ると、数秒動きがない藤さん。
藤さんが見つめる先は地面から牧高さんへと変わり、牧高さんに下着をお願いして、二人は一度外に出た。
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藤「──おいで」
松原さんの家の中でそう言われ、藤さんの後をつける私。
…松原さんの家に行って、何もできない私。…情けないな。
川合「…藤さん、すいません」
藤「別に謝ることないさ。それが普通だから
他人の家にズカズカ入って手当たり次第調べるなんて普通ならできない。
川合の反応が正常。慣れちゃった私たちの方がおかしいよ」
その言葉に対し、何も言えないでいると、いいよここにいな。やっとくから、と戻っていった。
……私はどうするのが正解なんだろうか。
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Choco(プロフ) - 夜分遅くに失礼します!最近ハコヅメにハマって探したらこな作品に辿り着きあまりに面白くて一気に読みしてしまいました(O_O)この先の主人公と山田さんの関係の発展を楽しみにお気に入り追加で更新を楽しみにお待ちしてます!! (2023年3月2日 2時) (レス) @page31 id: a503f63cd6 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - いえいえ、全然大丈夫ですよ!むしろ鴻さんの作品が読めるだけでありがたいです(笑)書いてくださってめちゃくちゃ感謝してます(^^)無理せずに頑張ってください! (2021年10月11日 0時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - イチゴミルクさん» わざわざコメントありがとうございます。今月中にまた再開する予定なので、もう少しお待ちいただけるとありがたいです…更新せず放置しててすみません。 (2021年10月10日 22時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - 私もハコヅメにハマって、夢小説待っていたので、面白いお話を書いてくださって嬉しいです!更新頑張ってください! (2021年10月9日 7時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - 歌さん» わざわざコメントありがとうございます。書き終わった後に見返してるんですが案外見落としてるものですね……色々忙しい日々が続いてるので気長にお待ちいただけるとありがたいです… (2021年9月10日 20時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ | 作成日時:2021年8月6日 11時