十二話 軽くホラー ページ13
「大きいな」
「ね」
《対象、ホテルに入ります》
仲睦まじく会話をしながらホテルに入り込む赤城たち。
山田さんと二人で、その様子を見ながらもあとに続いて行く。
「結構空いてんじゃん」
「ん〜、どうしよう」
「どれにする?」
「ん〜…」
部屋をどこにするんか悩んだ末、やっと決めた赤城と女性。
犬飼「…これは……」
山田「部屋の中で薬やるなぁ…」
《犬飼、山田ペア。ホテル入ります》
──────────────────
「507。ここや」
「どんな部屋かなぁ」
わぁ〜!という女性の歓声の声を聞きつつ、イヤホンを付けながら呟く。
《対象、部屋に入りました。》
《了解。よし、二組で対象の部屋を挟め》
《了解です》
そんな会話をしてから数分後、鍵を用意した私たちは、赤城たちの隣の部屋へと入った。
そして入ってすぐに、あの二人がなにをするのか壁に耳を当てながら集中する。
最初はこれと言って怪しい音は聞こえなかったけど、数分経つと男性と女性の笑い声──つまりはさっきの二人の笑い声が聞こえて来た。
山田「対象者カップルずっと笑ってるよ…」
犬飼「ここまでくると一種のホラー映画……」
笑い声からして薬をやっていることがわかったので、外で待っている人たちに一応連絡。
《対象者、薬やってます。部屋でたら声かけるので、ホテルの外固めてください。》
《あ、源先輩、対象が部屋でたら合図送りますんで挟み撃ちしましょう》
状況を伝えたらもう後は出てくるのを待つだけなので、暇だ。
天井を見ながらぼーっとしていると、藤さんに「隙を作れ」と言われたことを思いした。
…まぁ適当に会話して気をそらしとけばいいか。
犬飼「──山田さんって好きな人とかいるんですか?」
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Choco(プロフ) - 夜分遅くに失礼します!最近ハコヅメにハマって探したらこな作品に辿り着きあまりに面白くて一気に読みしてしまいました(O_O)この先の主人公と山田さんの関係の発展を楽しみにお気に入り追加で更新を楽しみにお待ちしてます!! (2023年3月2日 2時) (レス) @page31 id: a503f63cd6 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - いえいえ、全然大丈夫ですよ!むしろ鴻さんの作品が読めるだけでありがたいです(笑)書いてくださってめちゃくちゃ感謝してます(^^)無理せずに頑張ってください! (2021年10月11日 0時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - イチゴミルクさん» わざわざコメントありがとうございます。今月中にまた再開する予定なので、もう少しお待ちいただけるとありがたいです…更新せず放置しててすみません。 (2021年10月10日 22時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク - 私もハコヅメにハマって、夢小説待っていたので、面白いお話を書いてくださって嬉しいです!更新頑張ってください! (2021年10月9日 7時) (レス) @page29 id: c58da712a3 (このIDを非表示/違反報告)
鴻(プロフ) - 歌さん» わざわざコメントありがとうございます。書き終わった後に見返してるんですが案外見落としてるものですね……色々忙しい日々が続いてるので気長にお待ちいただけるとありがたいです… (2021年9月10日 20時) (レス) id: b579fe9d19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ | 作成日時:2021年8月6日 11時