【企画CS】華園へ誘う朱椿 (ページ6)

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関係相手への所感下ページ6

・久瀬皓

「あら、皓さま!うふふっ、こんなところでお会いするなんて。
……又何か小難しいことを考えていたでしょう?
この華園椿にはお見通しでしてよ!そんな時は甘味に限りますわ。
あの町のほうに新しい甘味処が出来たと伺いましたの。
今からいかが?……ね、行くでしょう?ふふっ!」

「――皓さま、皓さま。明日はどこへ行きましょうね?
どこへだって連れ出して差し上げますわ。だから……。
……いなくなっちゃ、厭よ。
貴方はきっと、将来とっても立派な紳士殿になられるのだから――
……私はそれを一番の特等席で見るのだから」

恋仲。皓の「紳士の卵」的な雰囲気を気に入って一緒にいる内、
少しずつ傍にいたいという気持ちが高まっていった。
まったくもって正反対の二人であるが、
それがかえって二人を親しくさせる所以であるようだ。
椿側が持ち前の明るさで皓を引っ張っていくのが基本スタイルでありつつも、
皓が何か考え込んでいるような時にはそっと寄り添って静かに話しかけることもある。

――椿にとってはよくわからないが、
皓は何か重々しいことで悩んでいそうな姿をしばしば見かける。
それを見る度椿は何か切ないような儚いような思いに駆られて、
ただ「自分の存在が彼をこの世界に繋ぎ留めるよすがとなるように」、
「何も考えなくてもよいくらい彼を幸せで包まなければ」、と思う。
きっとそれが自分の目指す“淑女”という概念なのだろう、とも。

・相塚鷹兎

「まったく、相変わらずの減らず口!
そんなんじゃあ立派な紳士になれませんわよっ」
「はあ……良いこと?私が大人の淑女ですから手を貸しますのよ。
貴方のことを気に入った訳じゃありませんから、解っていらっしゃる!?」

犬猿の仲。
出会った当初はすわ未来の紳士かと目を輝かせたが、
その後の対応の落差にひっくり返り、
以降は「生意気な子供」として見るようになってしまった。
お互い顔を合わせればやいやい言う仲ではあるものの、
一応年上という面目があって言い過ぎることは(おそらく)ない。
また、有事の際には文句を言いつつもきっちり助力する。本当は仲良しなのでは？