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これは、少し前の話。椿がまだ保育園の年長さんだった6歳ごろの話。
この話をすると、とてもつまらなそうな目で見つめられるというらしい。
参観日に起きた出来事で、その日はスマイルとBroooockの2人が保護者として向かった。

「お、椿ちゃんいたよ!」

眠そうな声で、スマイルの肩を優しく叩いて椿のいる方向を示す。
スマイルがその方向を見ると、椿は1人で本を読んでいた。
スマイルが誕生日にプレゼントした本で幼児が読むのは難しい小説だった。
スマイルがそのプレゼントを渡した瞬間を目撃していたBroooock、きんときの2人はとても引いた。

「え、スマイル?マジで?」

「さすがに6歳に小説ははや…くなかったね?」

2人はとても引いた目でスマイルを見ていたが、プレゼントの小説を嬉しそうに読んでいる椿にも少し引いていた。

つい数ヶ月前の出来事が懐かしく感じていると、椿の元に保育士の若い女の先生が近づいた。胸元には「きむらせんせい」と書かれた名札があり、この木村先生と後の椿の担任の木村先生は双子の姉妹だということが数年後にわかった。

「椿ちゃん、今日もまた絵本?」

『違うよ。今日は小説。スマがくれたの』

「へえ、そうなんだ!まだ6歳なのに凄いね〜!」

『…』

一方的に話しかける木村先生の話に一言二言返事をする。その光景を見ていたスマイルは5人の友人が椿と話している時と同じ光景だと思った。

微笑ましいなと思いながら2人が見ていたら、1人の先生が近づいてきた。先程まで椿と話していた木村先生という若い女性だ。

「こんにちは!椿ちゃんの保護者の方ですね?」

「ああ、はい。」

「椿ちゃんは家でどんな感じなんですか?」

「え?」

「ああ、急にすみません!椿ちゃん、ずっと保育園では本しか読まなくて…。それは駄目だとは思わないんですが、周りの子からはあまり良い印象がないようでして…」

「なるほど…でも、大丈夫だと思いますよ。俺の妹なので。」

「あ、妹さんなんですね?私にも双子の妹が居て、椿ちゃんととっても似てて__」

木村先生が微笑みながら話をしていると、ガンっと何かを強くぶつけた音がした。
その瞬間、談笑していた人達の口が止まり、幼児たちも遊ぶ手を止めた。

「…は?」

「つ、椿ちゃん、大丈夫!?」


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まり中 - あ、好き...すきだ... (4月8日 21時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春風 | 作成日時:2024年3月2日 22時

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