”音”のない少年と猫少年弐【夜久衛輔】【男主】

猫15~昔咄 ページ19

ね、分かるよね、?
チームって言うのは、個人の力がひとつになることなんだよ。

君たちにとって勝利て何だったかな。


よくあるでしょ、

そうだな〜、例えば、体育の授業でリレーがあって、みんな足が早いのさ、自分が遅いせいで最後になるんだけど、まぁ、小さい子は仕方ないって言うかさぁ、

「お前のせいだ」て、攻めるんだろうね。
それが、逆の立場になろうが関係ないのさ。




勝利が目の前にあればあるほど、可能性は高い。その他かい可能性に溺れるやつほど、人間って言うのは、関係を崩していく。






自分は勝利するだけの道具でしかなかったのさ。


とある大会の時の話さ、。





いつも通り道具としてやってたんだよ。
まぁ、楽しくもなかったんだけどね、
【ボク】はそれなりに頑張ってたさ、チームが勝つために、。それでも、運が悪かったのかな…。三回戦で敗退。俺ら三年は引退。その時の主将がな、ちゃんと取らないから、って、どう見てもあのときはあいつの球だった。

あいつは玉が目の前を通ってから動いた。
まぁ、俺も動いたさ、。チーム様だからな。

それに、とれなかったらそれはそれでなに言われるかわかんねぇし…?

呆れたよ、なにもできない自分と、勝利に溺れるあいつらに。



まぁ、それで、【勝利なんてどうでもいい】俺が出てきたって訳、。



だから、チームなんて要らないし、試合だって出たくない。

俺が音駒に入った理由わかるか…?
わかんねぇだろうなぁ。


今年は夜久さんが、次は芝山が出るだろ…?
そう考えれば、俺なんて永遠に出なくて済むじゃん。









おれも【ボク】ももう二度と

【チーム様に迷惑かけたくない】って思ってる。









……………なんて、本当は嘘なんだろうけど。









どうせ誰も気づいてはくれやしない。









なんてったって、人間だからな。









道具として今日も生きていく俺らを、お前らは嘲笑でもするんだろ。









まぁ、なんてったって

【飛べない梟】だからな。









要らないだろ。

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