Cool Girl 5

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「以上で撮影終了になります。お疲れさまでした！」


「『お疲れさまでしたー！』」





無事に撮影終了して
時間が遅かったのもあって適当に2人でご飯済まして
そのままAを送る。





帰り道、隣で楽しそうに歩く姿を見て

前にもこんなことあったなぁ。





「A、今日ありがとね」


『ん？なにが？』


「いや、緊張してたの気づいてくれて
声かけてくれたでしょ？」


『そうだっけ？』





照れ隠しなのかもしれないけどとぼけてる？


あっという間にマンションに着いて
ロビーまで送ると…





『ここでいいよ。ありがとう』


「うん…」





また同じ光景…同じセリフ…



あーもう！またこれ！？


これじゃまた何も変わらないやん…！





「……Aっ！」





考えるより先に体が動いて
追いかけてAの腕を引いてた。





『え……隼？』





自分で自分の行動にびっくりしたけど
気づくと腕の中には戸惑うAが…





「あー…ごめん！」





我に帰って勢いよく体を離す。





『どうしたの？』


「いや！ほんとごめん！でも…」


『うん？』


「彼氏役…終わりにしたいんだよね…」


『え？』


「あー、違くて！」





これじゃ、デート企画やりたくないみたいじゃん！



「彼氏役は続けたい！
ただ…役はいつかやめたいっていうか…」



歯切れ悪く言う俺の顔を
不思議そうにAが見つめる。


その目に弱いんだよなぁ。





「多分…今伝えても勝算ないから…」


『え、勝算？なにが？』


「俺、頑張るね！！」


『ん？』


「帰ります！！」


『ん？うん？送ってくれてありがとう』





Aを見送ってから
マンションを出て、頭を抱える。





「あーーー！！もう！また中途半端なことして…」





でもさすがに気づいたよなぁ。


気づいててほしいなぁ…









Aside


この前夏輝くんに簡単に抱きしめられたらダメ、
もっと警戒心持ってって言われたばっかなのに
やっちまった…


だってまさか隼がそんなことすると思わなくて…

あ、これが警戒心がないってことか。

なおさらダメじゃん…


え、もしかして隼も男ってこと？

私の勘違いじゃない？

だとしたら…そういうこと？





ー






そういうことー！笑


これって隼、本気出せたんでしょうか…

出せてない！全然出せてないです！すいません…泣



全然ご希望に答えられてませんが…
リクエストありがとうございました！

さわれやの本音→←頑張る隼【Request】

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