Cool Girl 2 (ページ11)

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背高くて…後ろ姿見たことあるなぁ…

人混みから離れるとその人は走るのをやめた。

連れ出してくれたのかな？

「A！あんなとこで1人で何やってんの！？」

振り返ったその人は…

『…やっぱなっちゃんだ』

「誰だと思ってたの」

『ぽいなーと思ったんだけど顔見えなかったから。
でもプライベートの呼び方だし
後ろ姿も見たことあるなぁって』

「知らない人に手引っ張られて
走られたら逃げなよ」

『いや、連れ出してくれたのかなって思って』

「俺でよかったよ。
1人で買い物来たらなんか人だかりできてて
何かと思って見たらAだし」

『最初は2、3人だったんだけど
だんだん増えちゃって…』

「A、プライベートでも神対応で有名だもん」

『まぁでも助かった。ありがとう』

「どういたしまして…」

一連の流れでちょっと疲れた私は
やっぱり帰ることに。

『リハ早く終わったから
服見に来たけどまたバレたら大変だし帰ろうかな』

「そうなの？Aが服見に外出るの珍しいね」

『そう。いつもネットで買っちゃうから
たまには来ようかなって原宿来てみたけど
久々すぎてどこになにあるかわかんなくて
ぼーっとしてた』

「ぼーっとしてるから囲まれるんだよ。笑」

『否定はできない』

「まだ時間平気？」

『平気だよ』

「じゃあ俺案内するよ。
Aが好きそうな店知ってるし行こう」

『いいの？』

「いいよ。暇だし」

『なっちゃんも買い物来てたんじゃないの？』

「俺は…ほしいのなかったから。ほら、行こ」

なっちゃんは私を待たずに歩き出す。

なっちゃんと2人っていつぶりだろ？

みんなでいることはよくあるけど
2人って意外とないなぁ。