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仕事を終えたAが出てきて
店のシャッターを閉めたあと、振り返る。




『お待たせ!』


「仕事中だったのにいきなりごめんね」


『なつき、人間みたいな言い方するね』


「それは内緒」


『どういうこと?』





戸惑ってたわりに、
出てきたら相変わらず笑顔で
ソウタにも手を振る余裕。





でも『どういうことかちゃんと説明して』って
珍しく目を細めるから、こっちのが少し笑えた。







.







.







Aに言われた通り
僕は今までの経緯を二人に話した。





「これは、僕の勝手な解釈だけど
二人は過去でも双子だったんじゃないかなって」


「だから、ソウタは何かを漠然と覚えてて
Aはなくはない未来を想像して
颯太も救われたって言ったんだと思う」





もし、別世界、僕らとは違う世界線、
パラレルワールドみたいなものがあるなら
Aの想像はありえなくない。




静かに聞く二人はやっぱりそっくりで
いつ、どの時代で、双子だったかは分からないけど
何か繋がりがあるのは確かだと思った。

*→←.



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作者名:なな | 作成日時:2021年3月17日 23時

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