SOAR

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大樹side





絶対おかしい。


今日のAは絶対おかしい。





マネージャーさんが買ってきたクーリッシュを
ウイダーみたいに、もう3個目。


1日2個までなはずなのに。


みんなも絶対気づいてる。


3個目のアイスで。







.






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わりとリハ始まってすぐに
「ちょっと休憩しよっか」って世界さん

「A、いい？」って澤

それなのに『え？なに？』って大ボケかますA。






「なに？じゃないでしょ」


「あ、大樹くんも気づいてた？」


「うん、多分みんな気づいてる」


「だよね」





澤はAの了解を得ずに腕を引いてくから
あ、これちょっと怒ってんなって。






.





.








澤「で、俺らに言うことない？」


『…なんの話でしょうか』


澤「はぁー…A、体調悪いでしょ」


『悪くないですけど…』


大「風邪？熱は？」


『ない、し』


大「嘘下手か。バレてないと思った？」


澤「何年一緒にいると思ってんの？」


『……いや、まぁ、うん』


大「気づかないわけないじゃん。
アイス3個食べてんだよ？1日2個まででしょ！？」


「大樹くん、ちょっとズレてるし
A、体調悪いんだから怒んないであげて」


大「……だってさ、ムカつくじゃん…」





頼ってくれないことがなんだか寂しくて
思わず小さい声で呟いてしまった。







『ごめん…体調管理できてなくて…』


『大事な時期なのに…』





俯いて、絞り出すように言ったAを見て
ハッて我に帰った。

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