SOAR

親戚のお兄ちゃん ページ11

雑誌のインタビュー中。





『あ、はい、それで…今回の楽曲は…』





真面目に質問に答えつつ
ふと窓の外に視線を移すと……まさかの雪！！





『世界さん！雪！積もってる！』


「あ、そうなの？」


『真っ白！』


「雪だからねぇ」


『すごー！』


「A、インタビュー中」


『はっ！すいません…』





一瞬忘れてた…



ソワソワしながらもしっかり取材を終えて

控え室に戻っても
窓から見える雪はどんどん積もってく。





『うわー！雪合戦したい！』


「雪合戦？いいんじゃない？」


『やったー！』





コートを着て耳当ても手袋もして
準備万端でウキウキしてるのに
世界さんはゲームに夢中で…





『世界さん、聞いてました？』


「聞いてた」


『行く気あります？』


「行く気はない」





肩を揺らしてクスクス笑われるし
適当にあしらわれるし…


落ち込んでるのがバレたのか
やっとこっちを見て一言。





「慧人と颯太、召喚する？」


『する！』





『自分は行かないんかい』って思ったし
うまいこと丸め込まれた気もするけど

なんだかんだ言いながら
最終的には全力で一緒に遊んでくれるのを
私は知ってる。





…





案の定、今いる場所は雪の上。





『親戚のお兄ちゃんか』


「なんか言った？」


『何も言ってません！』


「……おりゃ！」


『うげっ！不意打ち反則！』


慧「Aさん！待って！球がデカすぎる！怖い！」


颯「コブやなくて？」


『ラクダより君の方がコブがデカイよ？』


「どこのコブだよ！笑」


『隙あり！』





みんな負けず嫌いな性格のせいで
雪合戦はしばらく続いた。






ー






まだまだ始めたばかりなのに
おかげさまで、あっという間に
お気に入り登録100人超えました！

本当にありがとうございます！

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