全部、君のせい

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自分の存在も、大好きな歌も、
仕事も、恋人も、全部、この人たちと繋がってる。


いつしかそれに違和感を覚えながらも
まだ繋がりを捨てられなかった。


ただ、大好きな歌を嫌いになるほど
追い詰められてたことにも気づかなかった。


あんなに大好きだった歌を嫌いになるのが
こんなに簡単だったなんて。


笑っちゃう。





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いつしか、歌うことをやめて


人を信じるのもやめて


それが1番楽だったから。


逃げることが1番楽だったから、この時は。






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それなのに、この期に及んで
たった1人、信じてたその人はあの日私を裏切った。


きっとずっと裏切られてたのかもしれないけど。


馬鹿みたいに信じ続けて
馬鹿みたいっていうか本当に馬鹿なんだけど。


その光景も、自分との関係も、今までも全部、
気味が悪くて、吐き気すらした。





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何もかも嫌になって、全部捨てて

誰かに期待したり誰かを信じるのをやっとやめた。







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そんな時、偶然出会った夏輝。


夏輝は歌う私を知らない人。


歌じゃない場所で繋がれた初めての人。







でも気づいてた。


気づかないふりしてた。





夏輝もこの世界の人だって。

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