Dear Destiny ~僕が見える君と~

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「あ、でも…」


「お！願い事あった？」



話しながらも手は動かしてたナツキが
わざわざ手を止めてこっちを見た。


目、キラキラしてる。笑





「…ナツキと一緒でいいかな」


「は？さっき不便って言ったじゃん」


「まぁ、いいじゃん」


「ほんと何考えてるかわかんね」




さっきのキラキラが嘘のように冷めたあと
また視線を落として作業を進める。









人間になりたくない僕が

姿が見えるようになったら不便って思う僕が


なんでそんなことを
叶えてもらおうと思ったか気になる？









姿を見せれるようにしてもらえたら…









よく喋る君は僕が目の前に座ると
周りの人の視線を気にして
黙ってケーキを食べてたよね。



僕の姿が他の人にも見えるようになれば
嬉しそうにケーキを食べながらお喋りする君を
僕は適当に相槌を打ちながら眺められる。



君とあのカフェで普通に過ごしたいなんて
そんな人間みたいなことしたいって思うなんて
僕はどうかしてる。









「そういや、その子の名前は？」


「あ、名前聞いてないんだよね。
僕の名前も教えてない」


「なんで？」


「必要ないと思って。
名前なんか知ったら仕事に支障出る」


「まぁ、たしかに」







.








君の名前を知ろうとしなかったことを

君の名前を知らなかったことを


後悔する日がくるなんて
この時の僕は知る由もない。





ー





主人公と夏輝くんだけでお話進めようか
誰か登場させようか迷ってたんですが
なっちゃん登場させてみました！


なっちゃんが重要人物になるとか、ならないとか？




そして、結局タイトル変えました！

まさかの姿見えるようにしちゃうのと
ファンタのお話って分かるようにしたかったので汗



でも嬉しいコメントいただけたので
元のタイトルはサブタイトル的な感じで残しました！

ありがとうございます！





引き続き、よろしくお願いします！

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