Dear Destiny ~僕が見える君と~

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「ごめんごめん。笑」


『だって天使？ってビジュアルじゃないでしょ？』


「君も結構失礼だよね」


『羽があったら天使か悪魔かなって思って』


「残念、どっちでもないよ。
それに期待に応えられなくて悪いけど羽もない」


『じゃあやっぱり神様？
でも、違うってこの前言ってたし…』



どれでもないなら残るは一つ。








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『やっぱり…死神なんだ……』








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「やっぱりってなに？笑」


『いかにもって感じじゃん！絶対そう！』




もうそう思ったら本当にそう見えてきて
肩が触れるくらい近くにいたお使いさんから
慌てて離れる。




『…私、地獄に連れてかれるんだ！やだ！』


「なになに。笑」


『待って！まだやりたいことあるの！』




騒ぐ私、大爆笑のお使いさん。




「望み通り、君を地獄へ連れてってやる…」
とか言いながらじりじりと距離を詰めてくる。




『やだ！来ないで！』


「あははっ、冗談だよ」


『ふざけないでよ！』





こうやってふざける姿は
人間と何も変わらない。




ふと、もしかしたら誰かが仕込んだ
壮大なドッキリかもしれないなんて考えた。


さっきのカフェにいた人たちはみんな仕掛け人とか。


でもそんなの誰が何のために？だし
目の前で起きてることより
それのがよっぽど現実的なのにね。

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