Dear Destiny ~僕が見える君と~

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佑介との思い出が頭の中を巡って傷心に浸ってたけど
次に湧いてきたのはもちろん怒り。









『あの…浮気野郎が！！』


『二股とか……ふざけんなっ！』








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「うわー、二股かけられたんだぁ。最悪」


「人間ってめんどくさそうだなぁ…」








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『2年も無駄にして…時間返せ…』


『あー！もう！なんで…っ』









二股されてたとはいえ
ついさっきまで彼氏だった相手。


突然嫌いになれるわけもなく
怒りは悲しみに変わって、涙が溢れる。








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「あー、泣いちゃった」


「悲しいんだ」








違う！これは悲しいんじゃなくて
彼氏っていう存在を失った喪失感！


あんな最低野郎のために流す涙なんてない！









しかも追い討ちをかけるように…









『え……雨？』









さっきまで快晴だったのに
今度は私の心を表すかのように
空から大粒の雨が降ってきた。


雨はどんどん強くなって止む気配はない。






とことんついてない。


絶対に今日が人生最悪の日。

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