Tie and Tie -Leiya Seguchi- 2

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「ちょっと色々調べたほうがよさそうだな」







そう、厄介なのは…







「親が関係してるかもしれねぇし」


「俺、施設に話聞きに行ってみるわ」


「じゃあ、俺は山王街だな」


「え？なんで山王？」


「山王の颯太にダメ元で話聞いてこようと思ってよ」


「そうた？」


「え、颯太のこと覚えてねーの？」


「…いや、」


「前の施設で一緒だったって言ってたけど」


「あー…？」


「お前ら兄妹揃ってほんと…颯太に同情するわ」









血の繋がりなんて関係ないわけだ。


こんなにそっくりなんだからいっそ笑ってしまう。












.








.










"この頃の俺らには、3人が全てだった。



Aの存在が絆で、理由だった。"










だから、Aの存在が絆な俺らにとって

Aがいないってのは致命的だ。







「あいつが自分のために何かを選んだことあるか？」


「いつも俺らのためなんだよ」








翔太の言葉通り、
Aは何かを思ってこの道を選んだんだろうけど
案外俺らのこと分かってねぇな。



そこにAがいなきゃ

３人で居れなきゃ、意味がないんだよ。


Aが欠けて、いいわけがない。



何より大事なものは
いつも、ずっと、変わらずここにある。








だから、なんだろうと取り戻すまでだ。

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