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海を見つめる横顔が綺麗で
体育座りをした膝に顎を乗せ、眺めてた。
『見てる？』
「見てる」
『ふふっ』
「寂しいじゃん」
『え？寂しいってなにが？』
「起きて、Aが隣にいないの」
『普段は1人でしょ』
「そうだけど、もう無理になった」
『無理って笑』
「Aいないと無理」
『調子いいなぁ』
「俺が起きるまで隣にいてよ」
『夏喜が起きるまで待ってたら日が暮れる』
「ひど」
『あははっ』
「起こしていいから」
『朝弱いのに？』
「…頑張る」
『絶対うそ』ってふざけたように笑う。
海風が強く吹いて、肩を竦めるから
着てたカーディガンを肩にかけた。
『え、それじゃ夏喜が寒いじゃん』
「いいから」
『……ありがと』
「ん」
引き寄せると、寄り添うように体重を預けてくれて
肩に回した手を包んでくれる。
海から近い天国みたいなこの場所で
こんな穏やかで幸せな時間を
Aと過ごしたせいだと思う。
どうせ、Aは本気じゃないのに。
それは心底思ってた本心で
息を吐くように出た言葉だった。
.
「俺、ずっとここにいたい」
でも、返ってきた言葉は思ってたものとは違くて。
『……ずっとなんてあんのかな』
Aはさ、確かに強いけど
それ以上に弱い人だったよね。
俺はそれに気付けなかった。
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なな(プロフ) - まきさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！展開考えながら書いてるのでお待たせしてしまうと思いますが、引き続きよろしくお願いします😊 (2022年5月20日 23時) (
レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - この作品、めちゃめちゃ好きです!どうなっていくのか、楽しみで仕方ありません❤️ (2022年5月20日 13時) (レス) @page46 id: 932ad4f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - あいうさん» そう言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2022年4月30日 21時) (レス) id: ecac200247 (このIDを非表示/違反報告)
あいう(プロフ) - 最高です！ (2022年4月30日 13時) (レス) @page36 id: c84e13ef9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2022年3月26日 23時
