Turn Me On -Yusei Yagi-

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「Aに代われ」


「あー、それは無理だわ。今眠ってんの」


「Aに何したんだよ！？」


「抵抗されたからちょっとね」


「……それ以上何かしたら許さねぇから」


「大丈夫、何もしないよ。
勇征の大事なものだし、条件飲んでくれれば」


「…条件？」





でも、相手の要求は思ってもみなかった事で









「勇征さ、九龍入んない？」



「……は？」



「まぁ、電話じゃなんだし、ここの場所送るから。
Aにも会いたいでしょ？最後に」





"最後に"



こっちに選択肢はないってことか。




話が読めないまま、電話は切られ
送られてきた位置情報。



そこはバイクで10分くらいの場所で…





「俺1人で行く」


チ「一緒に行くに決まってんだろ！」


「だってこれ、俺の喧嘩じゃん！
みんなには関係ないことなのに…」


チ「関係ないとか寂しいこと言うなって」


ヤ「勇征、お前はもう大事な山王メンバーなんだよ」


「ヤマトさん…でも…」


コ「A助けに行くぞ」


「……コブラさん…っ」







ふと思い出した正也の言葉

「Aのことしっかり守れよ」


多分忠告してくれてたのに全然守れてねぇじゃん…





Aがいなくなったらって考えたら足が竦むのに

今までずっと1人でいたから
頼り方も大事にされることにも慣れなくて…

みんなを巻き込みたくない、なんて烏滸がましいのに
1人で行くなんて強がる自分も嫌になる。





こんなに弱くなったのはAに出会ってからだよ…









ー







作者です！失礼します！

ここまで読んでいただき、ありがとうございます！



ワンツイの九龍な夏輝くん登場しました！が！

今回の夏輝くんわりとひどい役でして…
夏輝くんを悪役にしていいものか
めちゃくちゃ悩みました。

かなり悩んだ末のお話なので、
暖かい目で見ていただけるとありがたいです🙇🏻‍♀️


引き続きよろしくお願いします！

狂気とか冷酷とか→←弱音と強がり

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