二乗のあいつ【東海オンエア】 (ページ26)

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#25 ページ26

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ー都内某所ー

『あっつい！！！！』

真夏はすぎたとはいえ、昼間にはまだセミが鳴いていて、

木陰の少ないここ東京では、私は赤子よりも弱い。

と「急に叫ばないでくださーーーい。

口塞ぎますよ～？」

冗談だよ。と、私をからかう。

くっそ、男の人と付き合ったことがないせいで

そういうことを言われると本当に照れてしまう。

それもこれも全部としみつのせいだけど。

と「怒んなって。なんか買ってやるから……ふはっ、今の顔すっげぇ」

頭を撫でながら私を笑うとしみつ。

『はーん、もういいですぅ～』

絶対に許してやんないんだから。

と「だーかーらー、怒んなって。」

ぎゅっと抱き寄せられる。

しょうがない。

『服いっぱい買ってもらお。』

と「お前まじか……いや、なんでもない。

仰せのままに、お嬢様」

『ねぇ、いつまでもくっつかないでよ暑い』

と「はぁ？ぜってぇ離さねぇ。」

身長差のせいで上から覆いかぶさるようなバックハグで、耳元へのキス。

やること全てがかっこいい。

『こんな所で道草くってたら虫さんに怒られちゃうよ』

中々に歩きにくいか、鍛えられてる腕をぺちぺちと叩く。

と「ほかの男の話しないで」

『ばかげぇ、ほかの男ってメンバーじゃん！』

と「嫌なもんは嫌だら」

これは嫉妬だってばよ～！

…