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#17 ページ18
…
未だに部屋の隅っこで泣きべそかいている兄に、
暖かい朝ごはんを作ってあげると、少しだけ元気になった。
『ね、さっきの話なんだけどさ』
て「…？！」
身構えるお兄ちゃんに
もしもの話だから聞いて
とお願いする。
て「…なに？」
また少し不機嫌で、ブサイクになる顔。
『もし、東海のメンバーと付き合うってなったら
それでも、お兄ちゃんはいや？』
最後の一口を食べ終えたお兄ちゃんは、食器を洗面台まで運びながら考えてる。
て「…メンバーは、信頼してる……から
彼女のいない人なら…」
言葉に詰まってる。
信頼してるから、いいよって、言いたいんだろうけど、
心の半分くらいは反対してるんだろうなぁ。
て「…としみつ？」
『へ？』
て「としみつなら、優しいから。
安心かなって」
目は合わないけど、兄の本心だとわかった。
…やっぱり優しい人だな。
『ありがとう。お兄ちゃん〜』
ギュッと抱きつけば、
抱き返された。
身長差で足が浮かぶ。
『わっ！ちょっとお兄ちゃん！！』
て「〜好き！！！」
…
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作者名：芽柚 | 作成日時：2019年7月9日 15時
