二乗のあいつ【東海オンエア】 (ページ13)

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…

朝、目覚ましとともに目が覚める。

『？』

いつもより音が遠いし、スマホがなかなか見つからない。

『どこぉ…？』

目が開かなくて、ぼやけた視界。

手探りで探してるけど見つかんない。

というか、なんか…ある。

と「…るさい」

『？としみつ？！なんでぇ？？？』

横にはとしみつが寝ていた。

ーーーー

『人の布団に入んないでよ！びっくりしたじゃん！』

私が訴えると、すいません…と弱々しく返される。

と「寝顔…可愛くて……見てたらつい寝ちまった。」

『ばっ、ばかげぇ！！！！』

ね、寝顔見られるとか恥ずかしすぎ……

ほんっと、馬鹿…

と「…お詫びに学校まで送る。

暑いし、」

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車の中、いつもの様にとしみつのCDを流す。

誰の車に乗っても、私はこれを流す。

だって好きなんやもん。

彼女目線から、車を運転をしてるとしみつを撮る。

それに気づいたとしみつは、優しい目をして、

私の頭を撫でた。

サラッとこういうことするから……惚れちゃうんだよ…

『ついったーあげてもいい？』

と「えぇ～、その画像はAのにして？

今だけAの彼氏だから」

言ったあとに恥ずかしくなったのか、ぷははって自分でツボってやがる。

『じゃあ、彼氏さんにお願い。』

と「何？」

『大学行きたくない。休みたい。』

お願いというかわがままだけどね

学校サボって、もう少しドライブしていたい。

としみつの横顔見てたい。

と「んー、それは勘弁。

てつやに怒られる。」

赤信号に止まって、

名前を呼ばれる。

『うん？』

そっちを振り返ると、

チュッと軽いリップ音が鳴る。

『え？』

…