検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:39,442 hit

2話 ざまぁをしよう*キャラまだ出ません ページ6

―――2011年、3学期が始まった。
私は朝、歯磨きと洗顔をやる。しっかりスキンケアをして髪も梳いて鏡に映る自分を確認する。

不潔じゃない。よしオッケー!

そして朝ご飯を食べる。
登校時間が近づくと制服に着替えて懐かしい中学指定の鞄に教科書や筆記用具が入ってるのを確認して、それを背負い、巾着袋を手に持って母に声をかける。

「行ってくるね」
「行ってらっしゃい」

私が笑顔で玄関から出ていくのを母が見送ってくれた。

「(あんな笑顔で学校に行くの久しぶりに見た…)……悩んだけどこれでよかったのよね」

扉が閉まった後、母はぽつりと言った。




―――
 懐かしい通学路を歩く。周りには自分と同じ中学校の生徒や、近くの小学校に通う子も歩いてない。学生は私だけだった。

20分くらい歩いて学校に着く。それを見て懐かしいと思うけど、同時に不快な気持ちになる。胸に何とも言えない苦しみを感じる。

―――大丈夫。もう大丈夫。

自分にそう言い聞かせて校門を通り、玄関に行く。そして自分の下駄箱の前まで来ると巾着袋からこれを取り出した。
上履きだ。
これに履き替え、今まで履いていたシューズはポケットから取り出したスーパーのビニール袋に入れて、巾着袋にしまう。そして1階の北方向に歩いていって保健室と書かれたプレートがあるドアを開く。
瞬時に室内を見渡す。
うん、どこにも生徒はいない。

「おはようございます」
生徒がいないのを確かめてから椅子に座っている女性に声をかける。
「おはよう(人1)さん。今日も朝寒かったわねー」
保健室の先生―――養護教諭の女性が挨拶を返した。
「ですね。起きるの大変でした。…じゃあ私教室に行ってきます」
「うん」

私は軽くお辞儀してドアを閉め、少し離れた所にある教室に入る。中には女子が3人いて、朝の挨拶を交わす。
「おはよ。今日も寒かったね。起きるの辛かったよ」
ポニーテールの女子に声をかけてくるのに「そうだね」と言いながらパイプ椅子に鞄を置き、その隣に座る。

私は3学期から保健室登校をすることにした。
皆と会わないように通常の登校時間を避けて少しあとに学校に行って、まず保健室の先生に顔出しした後この教室で過ごしている。ここは話し合いとか会議とかでしか使わない部屋だから普通の生徒が使うことはないのだ。

〃→←〃


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , ハイキュー , 青葉城西   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2020年5月28日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。