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『でも私がせっかく優しい心で迎え入れてあげようっつってるのにさあ！好き放題言いやがってビビリのヘタレのくせに！！生意気に逆切れしてんじゃねぇよ！！！』
私とブスの取っ組み合いの間もボイスレコーダーからブスの汚い怒鳴り声が響いてる。
「や…やめなさい二人共！」
「やめるんだ！」
茫然と突っ立ってた先生と隣のクラスの担任が我に返って、担任は私を窓側に、隣のクラスの担任は×をドア側に無理やり引っ張って引き離す。
きもっ。気やすく触んないでよ。
私は顔をしかめて担任の手を振り払う。
この間にも隣のクラスどころか離れたクラスの人達も大音量のブスの声と、この騒ぎのうるささが聞こえて他のクラスの先生や生徒が様子見にやってきていた。
「ちょっとどうしたんですか？」
「この音はなんです？なんの騒ぎです？」
先生達が隣のクラスの担任に聞いてる。ドアからこっち覗いてる生徒達はざわついてて、「この声×さんの声だよね…？」という声が聞こえる。ブスの声だと気づいたようだ。
「(人1)さんそれを渡しなさい！そういう物を学校に持ってくるのは禁止よ」
「嫌です」
先生が睨みながらボイスレコーダーを渡すように言ってくるけど、私は拒否する。
「そんなこと注意するよりまず×を注意するべきですよね。×は私に暴言言って暴力を振るったんですよ。なんで注意しないんですか？」
「あなたが録音なんて卑怯なことするからでしょう！いいから渡しなさい！」
卑怯？先生に隠れて大勢で寄ってたかって私を追い詰めたことの方がよっぽど卑怯じゃん。
怒り通りこして呆れる。
新年度でこいつのクラスになる生徒かわいそうだな。私みたいな子がでそう……
先生はめちゃくちゃイラついた様子で怒鳴り、レコーダーを無理やり取り上げようとしてくるので私は素早く近くの窓を開けて、下に見える花壇を狙って投げた。狙った所に落ちてブスの音声を流し続けてる。花が上手いことクッションになって壊れずにすんだ。
とっさにやったけどうまくいってよかった。音量超高く設定したから周りに響いて、あちこちから窓が開く音と人の声が聞こえてきた。ざわついてる。
皆によく聞いてもらうといいよブス。
青ざめてるブスやクズどもを嘲笑う。
あ、先生走って教室出てった。レコーダーを拾いに行ったんだ。
残念、今どっかの先生が来て拾っちゃったよwww
ラッキーアイテム
革ベルト
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作者名：空 | 作者ホームページ：http://id38.fm-p.jp/213/7772010/
作成日時：2020年5月28日 15時
