【HQ】若返りトリップしたので青春ってやつをしてみよう (ページ40)

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「「「！？」」」

皆びっくりしてる。
目を見開いて、口開けて、茫然としてる。

―――そうそう！その顔が見たかったんだよ！

私は思わずにやりと口の端を上げ、手の中の物……貯めたお小遣いで買ったボイスレコーダーを見た。次にクズヤンキーを見て、にっこりと笑う。
「証拠ないって言ってたよね。確かに当時の証拠は残ってないけど、さっき私を心配してたとか嘘つく×が私にひどいこと言った証拠はあるよ。先生、よく聞いて下さいね」
隣のクラスの担任の方を見て言い、音量を上げた。

『普段から皆に迷惑かけてる根暗ブスのくせに、急に卒業式だけ戻るとか言って皆にさらに迷惑かけて！』
ボイスレコーダーからブスがさっき私に言ったセリフが大音量で流れる。
茫然とするブスに隣のクラスの担任が視線を向ける。ブスの声だって気づいたんだろう。
ずーっと録音してたんだよね～。
私が録音してたって事実を知ってクラスの奴らめっちゃざわざわしてるwww
優しい美少女で振舞ってたブスの荒い口調やひどい内容に隣のクラスの担任めちゃ動揺してる。

その間に、ボイスレコーダーから響く音が聞こえて異変に気付いた隣のクラスの生徒が数人やってきた。私達の様子を見てぎょっとしている。私はニヤニヤが止まらなかった。

うろたえてたブスは私をすごいおっかない顔で睨み速足で近づいてきた。
「ちょっとやめなさいよ！！」
取り上げようとするけど私は避けた。するとブスは私の腕をバカ力で掴み、
「いたっ！」
「やめろっつってんでしょ！！止めなさいよそれ！！」
「痛いってば！触んないで気持ち悪い！！」
私はブスの手を強く叩き、さらに肩をドンっと押して振り払う。まさか録音されてるとは思ってなかっただろうブスはさっきよりさらにキレてて、あの可愛い顔がめっちゃ崩れておっかなくなってる。ボイスレコーダーを取り上げようと私の腕掴んでくるし髪引っ張られるし顔ぶってきやがった！
痛い！

「痛いっつってんだよブス！！！」
もちろん黙ってやられたりしない！
怖いしビビってるけど、それを怒りの感情が上回ってた私はやり返した。ボイスレコーダーを奪われない為でもあったけど、今までやられたお返しの為でもあった。
髪引っ張ったし思いっきりビンタしてやった！
バシーン！ってすごい音鳴った。うまくビンタできた。
手いった！
ビンタって初めてしたけど叩く側も手こんな痛いんだね。やり慣れてないからってのもあるだろうけど。
ブスが痛みで顔を歪めてる。
ざまぁ！