旋律 ページ7
「こんばんは」
そう言っておじいさんに挨拶をする女性。。
テミン「…」
聞き覚えのある声で分かる。
昨日の彼女だ。
「いらっしゃい」と言うとおじいさんは彼女にタオルを手渡した。
雨に濡れた彼女は「ありがとう」と笑いながらタオルで髪をそっと拭く。
まるで、彼女がこの店に来る事も、雨に濡れている事も知ってたかのような…
テミン「…」
ゆっくりと歩く彼女。
手には…白い杖。。
それを小さく折りたたむと、ピアノの曲線を道標にしながら、向こう側の席へと彼女は座った。
僕の席からは見えない彼女の存在がなぜか気になる。
おじいさんに怪しまれないように、そっと様子を伺おうとした瞬間、彼女がスクっと立ち上がって視線が重なった気がした。
テミン「っ、！？」
思わず目を背ける。
窓の外に視線を移して、コーヒーを一口慌てて啜った。
…汗
ボクはなにをやってるんだ、とため息が漏れそうになった時
ポロンッ…
ふと聴こえたピアノの音に振り向く。
ポロンｯ、ポロンッ…
手探りで音を探しながら、遠慮がちに指先で1音づつメロディを奏でる彼女。。
テミン「…」
「、、こんな感じだったかな…？」
鼻歌でピアノの音を探す。
たどたどしいメロディ。
ポロンッ…
テミン「笑」
外れた音に思わず笑顔になる。。
「どんなだったかなー」
楽しそうにブツブツと独り言を話しながら、彼女が弾いた曲は
「…」
…いつかここで
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しょくぱん(プロフ) - リセさん» リセ様、素敵なコメントありがとうございます！！このような作品を読んでくださり、また続きを楽しみにしてくださり、とても嬉しく思います！！ (2017年11月26日 17時) (
レス) id: d9f3752999 (このIDを非表示/違反報告)
リセ(プロフ) - とても好きなテイストの話です( ; _ ; )武道館で歌ったテミンと重ねてしまう( ; _ ; )続き楽しみにしています！ (2017年11月26日 15時) (レス) id: d6233cb381 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょくぱん | 作成日時：2017年10月21日 14時
