紅一点×SnowMan (ページ10)

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★ ページ10

社『君、事務所の姫にそんな意地悪しないでよ。』

振『あ、いや。そんなつもりは、、、。』

突然現れた社長に振付師もたじろく。

社『A、何もされてない？』

松『特に何もされてはいない。ダンスやれって言われただけだから。』

社『ふーん、そうか。あ、ちょうどよかった。SnowManみんないるでしょ？君達がデビューするにはこの姫をうまく使いなさい。使いこなせないなら他に移籍させるから。どうすれば良いのかは考えられるよね。』

SnowMan『「、、、。」』

社『松雪は光であり毒だから。』

それだけ言うと社長は部屋を出る。

社長が話している間も松雪は無表情だ。
何考えているのかな、、、。全く分からない。

振『松雪ありがとう、、、。みんなもこれくらいはできるように。』

それからレッスンは再開される。
相変わらず厳しいけど、松雪は
全く表情を変えずに踊っている。

レッスン後、今度はアクロバットの練習が始まった。
それぞれレベル別に分かれているけど、
SnowManはみんな上級だ。

先生『この時間初めてなのは松雪だけか。君はどんな感じ？』

松『何ができたら練習に参加しなくていいですか？』

渡辺『え？』

松雪からはまさかの言葉で翔太が驚いている。

先『え。初めてだなぁ。その申し出は。松雪が1番難しいと思うやつ何個かやってみて？』

松『分かりました。』

松雪はマットの前に立つと、
そのまま全く分からない技をし始めた。

深『待って、、、。うますぎない？』

岩『やべーよ。』

先『ムーンサルトとコークスクリューできるのか。俺教えることないわ。』

松雪のアクロバットは技がすごいのはもちろん、
体幹が一切ぶれてないし何より美しいのだ。

松『じゃあ、私は仕事あるので。』

失礼しますと言ってレッスン室を出ていく。

先『みんなも松雪くらいの技できるように頑張ろうな。』

アクロバットの先生が励ますように言ってくれたけど、
誰もやる気が起きていないのが分かる。
むしろ絶望に近い感情だ。

正直Jr.歴も俺達より短いし、
ダンスもアクロバットもできないと思っていた。

だけど蓋を開けたら俺達よりも
遥かに上の実力を持っていて。

社長に彼女を生かせと言われても全く分からない。

その日のレッスン終わり、
いつもならみんなで話したりするけど、全員無言だった。