紅一点×SnowMan (ページ9)

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side ABE ページ9

滝沢歌舞伎が終わり、今日はSnowManというか
Jr.でのダンスレッスンの日。

ただ、いつもと全く違う雰囲気なのは、
松雪がレッスン室にいることだ。

みんな松雪には一切近寄らない。
というか近寄れない感じだ。

先輩が1人話しかけにいこうとしたけど、
無視していたし。

ラフな格好をしてシューズの紐を結んでいる姿も
美しいなと思う。

滝沢くんはダンスも歌も上手いって言ってたけど、
正直全くの未知数だ。

振付師『はい、レッスン始めるよ。』

事務所で1番Jr.に厳しいと
言われている振付師さんが来る。

みんなの顔が険しいものに変わった。
あの人のレッスン死にそうになるんだよなー。

ダンスの苦手な俺は憂鬱な気持ちになる。

振『SnowMan前に来て。』

うわっ。前に呼ばれた。上手い人達から前で踊るけど、
これいつも後から後ろに追いやられるんだよなー。

SnowMan7人で前に立つ。

振『はい、リズム取って。とりあえず僕が先に踊るから、一度で覚えて。』

振付師が踊ったのは難易度の高い振付だ。
これ一回で無理だろ、、、。みんなもそう思っている。

佐『あれ一回でとか無理すぎない？』

「だよね。」

振り入れの早いふっかでも難しそうだ。

振『じゃあ、これを松雪踊ってみろ。』

振付師がニヤニヤしながら松雪を見る。

あ、、、。
これはきっと振付師が意地悪してるんだ。

初めてレッスンに参加する松雪を
見せものにするんだろうなって感じがした。

A『はい。』

みんなの前に立って、深呼吸をする。
その後すぐに彼女のダンスが始まった。

動き始めた瞬間、誰も言葉を発さなくなる。

なにこれ。松雪ってこんなに踊れたの？
驚きのあまり全く声が出ない。

指先まで力の入ったしなやかな動き。
振りの正確さはもちろん、その中にも
彼女の美しさを際立たせるような細かなアレンジ。

振付師の人よりも遥かに上手かった。

滝沢くんの言ってる意味が分かった。
全然俺たちよりも実力は上だ。

なんでデビューしてないの？って感じなくらい。

振『あ、、、。』

振付師も意地悪のつもりでしたのに。
踊れてるから何も言えなくなってる。