紅一点×SnowMan (ページ7)

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side KOCHI ページ7

すやすやと眠るうちの事務所の紅一点。

テレビに出る時の女優の顔でも、
それ以外で見せるしかめっつらでもなく。

眠る顔はほんと赤ちゃんみたいだ。

「ほんと、普段からこうしていたらいいのに。」

俺の前だけでは比較的素直で、ただの高校二年生だ。
ほんと妹みたい。

ただ、ここが仲良いことは誰も知らない。
俺は別にいいんだけど、そもそも口止めされているから。

Aは入所した時から逆風がすごくて。

男の人と話せばすぐ恋愛の噂を立てられ、
紅一点をよく思わないファンの人から
嫌がらせを受けまくって、
どんどん笑わなくなっていった。

そんな様子がただただ気になっていたけど、
ある日、ダンスが全然できなくて、
1人居残りしているところにAが
レッスン室に入ってきた。

「あっ、、、。松雪さん。」

松『あ、使われてるんですね。それなら私他の部屋に行くので。』

部屋を出ようとするところを引き止めて、
一緒にではないけど同じ空間で練習を始めた。

え。うますぎる。

基本的に誰かのバックにつくこともないし、
俳優班なのかなと思っていたから。

こんなふうにダンスをするのを初めてみたけど、
どのJr.よりも圧倒的に上手い。

そのまま嵐のメドレーを踊り続けるところを
練習をやめて見ていた。

「めっちゃ上手いんですね、ダンス。俺にも教えてください。」

そう声をかけて一緒に練習をするようになった。
それがAとの始まりで。

どうやらAは演技の仕事が忙しく、
練習はいつも深夜にしているっぽかった。

聞いたら過去には大会とかで優勝していたらしくて。
それなら社長ももっとテレビでダンスとか
させたらいいのに。

そうはいかないものなのかな。

気づけば一緒にいるようになり、
自宅にも行くようになった。

多分相当懐かれてる。
人前では決してそんなところは見せないけど。

ベットに一緒に入り、背中をトントンする。
それが1番熟睡できるって言ってたな。

眠れない時、辛い時は大体呼ばれる。
最近は突然呼ばれてもすぐ行けるように
夜の予定は入れなくなった。

果たしてそれがどんな感情なのかと言われると
謎ではあるけども。

恋愛でも友情でも同情でもない。

だだ、友達以上に大切であることは間違いなかった。