紅一点×SnowMan (ページ48)

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レッスンが終わって帰ろうとする。
タクシーの運転手さんは待ってるはずだしと
足を進めていた時だった。

『おい。』

突然腕を掴まれる。
咄嗟に防御体制をとるけどだめだった。

「菊池くん、、、。」

セクゾの菊池風磨くんだった。

菊『お前さ、中島の何？』

「え？」

突然腕を掴まれて、意味不明なことを言われて。
どういうこと？

菊『お前と中島が関係あるのは知ってんだよ。最近あいつのパフォーマンスがあからさまに落ちてるわけ。あんまり余計なことすんなよ。大体事務所に女が居るとか無理なんだけど。』

そんなの、、、。

「そんなの知りませんよ。」

菊『は？』

「健、、、中島さんとは何もありませんし、パフォーマンスが落ちてるとしたらそれは本人のせいですよね？あと、女がいるのが気に食わないのは自由ですが、社長に言われて存在してるので。」

腕を振り払って掴まれたところを庇う。
かなり強い力で握られたから痛い。

「何かあるなら社長に言ってください。」

失礼しますと言って、菊池くんのところから去る。
裏で言われることはよくあるけど、
あんなあからさまに言われたのは久々だな。

最近、SnowManの先輩方が
よくしてくれていたこともあって、
あんなことはなかったから。

少しだけ気持ちが堪える。

はぁ、、、。大毅もいるし
良くないのは分かってるけど、つい電話してしまう。

高『もしもし？なんか久々だね。』

「うん。今日来て。」

高『分かったよ。あんまり遅くはならないと思う。』

「ん。」

車の中で優吾に電話する。
頼るのは良くないのは分かってるんだけど。

やっぱり嫌なことがあると誰かにいてほしい。

ほんとこの体質ってよくない。
1人が好きと思い込んでおきながら、
いざという時は誰かに依存して。

依存することで自分の存在を認識して。

こんなことしてる自分が
大毅と付き合っていてもいいのかな、
最近思ってしまうことが結構ある。