紅一点×SnowMan (ページ43)

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⭐︎ ページ43

優吾が外に出て、深澤さんが
話をし始めようとしたのをわざと遮る。まずは私だ。

「すみませんでした。」

渡『え？』

「みなさんにご迷惑をおかけしました。」

宮『いや、それは全く思ってないよ。』

深『むしろ、俺らが全く気付いてなかった。配慮出来なくてごめん。』

阿『ほんとに、謝らないで。』

頭を上げると皆さんの心配そうな顔。

佐『てかさ、怪我とかはなかったの？』

「はい。特には。卵だったので。」

岩『そっか、、、。だけど、過去はそんなんじゃなかったんでしょ。』

きっと優吾や秀明くんから聞いたのか。

「、、、。はい。大きな怪我には至ってませんけど。」

阿『辛かったよね。』

阿部さんが優しい声で慰めてくれる。
その声に少しだけ泣きそうになる。

深『今更、信用できないかもしれないけど、これからは何もないように守っていくからさ。もっとこのグループに委ねてよ。』

「、、、。」

渡『松雪、大丈夫。もう1人で抱えんな。』

渡辺さんの声に涙が出てきて。

佐『あー、翔太が泣かせた。』

渡『ええっ！？おい、それは違うだろ。』

岩『やったな、翔太。』

渡『いや、待って。パニック。松雪、違うよね？ね？』

なんだか慌てている渡辺さんと
からかってるみなさんの態度が面白くて、
涙は引っ込んでいたし、思わず笑ってしまった。

渡『お前、そうやって笑ってる方がいいよ。』

顔を上げるとみなさんの顔はとても穏やかで。

普段強面でいかついお兄ちゃん達って
Jr.から恐れられているけど、
きっと根は優しいのかもしれない。

「ありがとうございます。」

優吾や大毅とはまた違う、安心感。

これがのちにSnowMan雪解け事件だなんて
言われてみんなの中での笑い話になるんだけども。