紅一点×SnowMan (ページ41)

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side YOU ページ41

雅に連れられて、
テレビ局のシャワールームに向かう。

雅『んもうっ。ほんとうちの事務所の姫に何してくれてるのよ。』

雅がぷりぷりしながらも私の肩をしっかりと抱いている。

この人こんな口調だけどこの人男の人だった。
肩に乗せられた指のゴツさに
男の人である事を気付かされる。

『はい、到着。ちゃんとシャワールームの前に仁王立ちしとくし、ゆっくり落としてきなさい。』

過去にシャワールームでも
襲われかけたことがあるから、
それ以来雅が見張ってくれるようになった。

「ありがと。」

シャワールームに入って、頭を洗う。
ほんと生卵で済んで良かったな。

過去にガラスで切った古傷を触りながら髪の毛を洗う。
ついでにメイクも落として綺麗さっぱりになった。

雅『あ、もうメイクも落としたのね。それなら直すわよ。行きましょ。』

また雅に連れて行かれてメイクルームに行く。

髪を乾かしながら、2人で話していた。

雅『それにしても、みんなにあなたの話をしてないとは思ってなかったわよ。』

「んー。だってただのチームメイトだし。話す必要ないと思って。」

雅『でも、今回は高地がいたから良かったものの、毎回いるわけじゃないでしょ。そうなった時はメンバーに頼らないといけなくなるわよ。』

「んー。でもさ。」

信用できないんだよ。
みんなもあっち側の人間だと思ってしまうから。

滝『信用できない？あいつらのこと。』

雅『あら、タッキー。』

秀明くんが近寄ってきて、私にキスをしようとする。

だけど、今は大毅と付き合っているから。
顔を逸らして阻止する。

滝『あれ、まさかの拒否？』

「、、、。大事な人がいるの。」

滝『ふーん、なるほどね。高地？』

「違うよ。」

滝『そいつはちゃんと守ってくれてる？』

「うん。とびきり優しいし、守ってくれてる。」

雅『あらー。そうだったの？初めてじゃない。彼氏。』

「彼氏とは言ってない。」

一応否定するけど、
全く聞いていない雅がきゃあきゃあと騒いでる。

滝『それなら良かった。』

そう言った秀明くんの顔は、
今までで1番優しい顔をしていて。