紅一点×SnowMan (ページ5)

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side YOU ページ5

気持ちが最悪な中、
どうしても会いたい人がいて自宅に呼びつける。

高『Aさぁー、いつも突然すぎるのよ。』

まあ来たけどさなんていつもの笑顔で言う。

この事務所において唯一私が心を許しているのが
この高地優吾だ。

「だってー。聞いたでしょ。最悪だよ。グループとか組みたくない。」

『マジでそんなこと言ってるのお前だけだよ。』

所属していたグループが解散した
俺に向かってそんなこと言う？
なんて笑いながら言ってる。

優吾とは入所したタイミングが同じで、
言ってしまえば唯一の同期みたいな感じだ。

正確には少しだけ私の方が入所早いんだけども。

私より2歳年上の優吾はとにかく優しくて。

この事務所、はたまた芸能界に嫌悪感のある
私にとっては自分らしくいられる存在だ。

そして私はこの男に多分恋をしている。
本人は絶対に気づいてないけども。

「大体私が事務所にいること自体異端なことなのに、ましてやグループだなんて色々嫌なんだけど。」

『まあ、SnowManの他のメンバーさんはベテランだし、なかなか怖い人ばっかりだもんな。でもAは怖いとかはないんでしょ？』

「みんな私よりダンスも歌も演技もできないもん。」

『いや、ほんとその自信尊敬するよ。まあ、間違いないんだけどさー。』

ほんと優吾にはこのままでいてほしい。
彼の笑顔を見ると私はいつも心が洗われるんだ。

そもそも私がここの事務所に入ったのは
オーディションって言われてるけど。

正確にはオーディションではない。

姉がオーディションを受けていたけど、
そこに母親と着いてきたことがきっかけだった。

今でも鮮明に覚えてる。
秀明くんと会った時のこと。

ーーーーー

『あの、オーディションの家族が待機するところはどこですか？』

トイレから戻って、待機室に行こうとしたら
道に迷ってしまって。

たまたま通りかかったお兄さんに話しかけた。

ずっとダンス漬けの生活をしていたから、
芸能界には疎くて。

その話しかけた人が滝沢秀明だなんて
思ってもいなかった。

滝『あっちの方だけど、、、。てか君、オーディション受けないの？』

「はい。姉の付き添いで来ただけなんで。」

指差す方に戻ろうとしたら腕を掴まれる。