紅一点×SnowMan (ページ40)

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★ ページ40

滝沢くんの言葉にみんなうつむく。

松雪って入所してまだ3年半とかだけど、
彼女は一体どれだけの辛い事を経験してきたのだろう。

滝『彼女は華であり、毒なんだ。良い意味でも、悪い意味でも目立つ。ただ、それだけ風当たりも強いんだから。社長に言われたでしょ？彼女を生かしなさいと。彼女をグループの強みにできた時、最強だよ。』

高『俺、松雪のところ行ってきます。』

高地は後は滝沢くんに任せようと思ったのだろう。
この場を立ち去る。

滝『一度ちゃんと話し合え。松雪はそんな逆風に耐えるために、ダンスも、アクロバットも歌もずっと練習して一流にしてきてるんだから。ただ、まだ世間は知らないから。それを広めるのがお前らの役目。じゃないとアンチは永遠に減らない。』

じゃあねって言って滝沢くんも居なくなる。

「、、、。どうしよっか。」

俺の言葉に誰も反応しない。

阿『とりあえず、どこか部屋を押さえよう。』

近くのスタッフさんに声をかけて、
小さめの会議室を押さえてもらう。

部屋に入るとみんな無言で。

阿『松雪を連れてきてもらうように高地には言ったから。』

「ありがとう。」

こんな時、阿部ちゃんはよく気が利くから助かる。

宮『それにしても知らなかったな。俺達よりも年下の後輩があそこまで酷い目にあっていたなんて。』

渡『ほんとに。だからアクロバットもソロパートは嫌がったのかもな。』

「俺、何も知らずに酷いこと言ったかもしれない。」

涙が出そうになる。

岩『知ろうともしなかったからな。グループとしてだめじゃん。』

阿『過ぎたことは仕方ない。だけど、これからはちゃんと守っていかないとダメだよね。同じグループのメンバーとして。』

渡『ああ、そうだな。まずは松雪からちゃんと話を聞こう。』

その時、ドアが開いて松雪と高地が入ってくる。

メイクをし直したのだろう、
そこには完璧なアイドルの顔した松雪の姿がある。

高『A、ちゃんと話し合え。俺は外で待ってるから。』

A『優吾ありがとう。でも、1人で帰れるよ。』

高『あんなことあって無理だろ。バイクで送っていくから。』

A『うん、、、。』

高『すみません、お願いします。』

高地はそう言うと部屋を出ていった。

「あのさ、、、。」

そう俺が話を切り出そうとした時だった。

A『すみませんでした。』

渡『え？』

まさかの松雪からの謝罪にみんな驚いた。