紅一点×SnowMan (ページ39)

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side FUKAZAWA ページ39

高『何してたんすか？』

渡『え？』

松雪がメイクさんに連れて行かれた後、
高地から睨まれる。

高『まさか、ステージからはける時に誰もガードしてなかったんすか？見ましたよね？松雪の顔。』

高地の言葉にみんな黙る。

ダンスを終えて、
普通に舞台袖に戻ってきたつもりだった。

最後に入ってきた松雪の頭に
生卵がついてるのに気づくまでは。

なべが最初に気づいて、他のメンバーも気付いて。
だけど当の本人は笑ってて。
かなり不気味な光景だったと思う。

渡『見たけど、、、。』

高『あれ、まだマシですよ。』

岩『え？』

高『生卵で済んでるならまだマシです、、、。松雪から何も聞いてないんすか？』

阿『高地、、、。ごめん、何も聞いてないや。』

阿部ちゃんがそう答えると
高地は盛大にため息をついている。

生卵はまだマシって、、、。
彼女のこと、全く知ろうとしてなかったから。

高『俺、松雪とは親友なんです。』

高地から突然のカミングアウト。
それにみんな驚く。そんなそぶりは一切なかったから。

高『まあ、松雪からは迷惑がかかるからって口止めされていたんすけど。あいつ、入所してから他グループやJr.のファンから相当な嫌がらせされてるんすよ。階段から突き落とされたり、道路に押し出されて車に轢かれそうになったり。あーやって物を投げられるのはしょっちゅうですし。一度、ガラスを投げられて頭に傷できたこともあります。』

高地から次々と明かされる松雪が受けてきた体験。

高『あとは、本人いないところでは言えないような性的な被害に遭いそうになったこともたくさんあるんです。あとは誘拐未遂も。だから松雪は今までこういった舞台は避けてきたんすよ。』

岩『まじかよ、、、。』

予想よりもはるかに重い話に誰も声がでない。

高『SnowManに入ったってことはみなさんが守ってくれるのかなって思ってましたけど、、、。そんなことなかったんすね。』

滝『ほんとだよ。そんなんじゃグループとして失格だね。』

佐『滝沢くん！』

突然登場した滝沢くんに驚く。

滝『まさか松雪がまだみんなに何も言ってなかったとは思わなかったよ。』

高『いや、松雪の性格なら絶対言わないの分かるじゃないすか。』

滝『、、、。それもそうだな。もちろん、ファンだけじゃなくて、芸能人やスタッフからも相当だったよ。だから演技の現場にだって、俺がわざと顔出して嫌がらせを受けないように対応してるんだから。』