紅一点×SnowMan (ページ38)

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⭐︎ ページ38

スマホを開くと大毅からLINE。

【今日、少クラ頑張ってな！】

言葉と共に変なスタンプが送られてくる。

それを見ただけで元気がでる。
頑張るスタンプを返すと参考書を開く。

受験まではまだ一年あるけど。
仕事のことを考えたら早めにしとかないと間に合わない。

スタッフ『SnowManさん、リハーサルお願いします。』

スタッフの方に呼ばれてステージ裏に向かう。

リハーサルは何も問題なくて。
バク転の位置も揃っていたと思う。

あ、今日優吾もいるんだ！

遠くにいる優吾と目が合う。
お互いみんながいるところでは話さないから
アイコンタクトだけ。

少しの休憩ののち、本番が始まる。

何もなければいいけど。何気に私自身、
パフォーマンスは初お披露目だから。

中山優馬くんの後ろで踊る。

ダンスは完璧に出来たと、、、思う。

登場した時は少しざわついていたけど、
終わった時にはそこそこの歓声が湧いたから。

もちろん、アイドルである以上は
笑顔もできていたと思う。

退場しようとはけた時、いきなり腕を掴まれた。

やばいっ。
そう思って防御体制を取ろうとしても間に合わず、
頭に生卵をぶつけられる。

一応テレビに映ってるかもしれないから、
袖にはけるまでは笑顔で。

渡『おいっ、それ、、、。』

先にはけたメンバーも異変に気付いたのだろう。
渡辺さんが私の頭を指差す。

「あー、今日はまだマシですね。」

高『松雪っ！』

優吾も私のされたことを見ていたのだろう。

先に収録を終えていたから私服で。
きていたジャケットを頭に被せる。

「汚れるよ。」

高『そんなのいいって。早く洗ってこい。それで隠せばいいから。雅に着いていってもらってさ。』

「、、、。ありがと。」

生卵だからベトベトするし、
他の人を驚かせてしまうからとりあえずは
優吾の言った通りにする。

雅『あらー。今回はまだこれで済んだの？とりあえずシャワー借りるわよ。行きましょ。』

雅も何かあると予想していたのだろう。

同じく舞台袖に来ていて、私の肩を抱くと
他の人から私を隠しながらシャワー室の方に連れて行く。

SnowManのメンバーの顔は見れてない。
私は何も言わずにシャワー室に向かった。