紅一点×SnowMan (ページ36)

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★ ページ36

「なあ、そろそろショー始まるから行こか。」

『うん。楽しみ。』

近くはないけど、
少し人気の少ないところに2人で並んで立つ。

光と音楽と幻想的なショーはとても綺麗で。
隣のAは何も言葉は発しないけど涙を流している。

その横顔があまりにも美しくて。
俺は内緒でその写真を撮った。

『すごかったね。』

「うん、ほんま綺麗だった。」

ショーもAも。

それからせっかくだからと
山をバックに2人で写真を撮る。
それから地球儀も。定番だけどやりたかったやつだ。

「実はな、ホテル取ったんよ。今から行こか。」

2人で手を繋いでホテルに向かう。

オフィシャルホテルを取っていた。
まあ、1番高いところは無理やったけど。

『わあっ。すごいね。世界観が素敵。』

「ほんまやね。」

にこにこと笑うAの姿を見たら
取って良かったなって思った。

「A。」

『ん？』

「俺、関西戻るけど、ちゃんと眠れる？」

『、、、。多分。』

「無理やったらちゃんと言ってや？すぐに来たるわ。」

『ありがとう。』

「でも、どうしても俺があかん時はどないするん、、、？」

そこがずっと気になっていた。
俺と寝ている時は大丈夫そうだけど。

『どうにかする。』

「親友さんは？」

『、、、。その人、男の人だから。もう頼らない。』

やっぱそうやったか、、、。
やけど、毎回俺が行けるわけちゃうからな。

「その時はその親友さん呼び？」

『、、、。ありがとう。そうする。』

ほんまは嫌やけど。大人のふりをして精一杯の強がり。
見破られてるかもしれんけどな。

「はよデビューして東京来たるから。」

今できるのはAを好きでいることだけ。
でもこの約束がお互いを苦しめることになるんやけども。

そのままその日はホテルに宿泊して。

夜もとても印象深かった。
普段はどちらかというとクールな彼女が
ベットの上では情熱的で。

そんな姿を健人や他の人に見せたのかと思うと
かなり妬けるんやけどな。

ほんまはこんな綺麗な子が
彼女なんやでって言いまくりたいけど。

そんなんできないから、ホテルは別々に出た。
部屋でバイバイした時は辛かったけど、
俺も関西で仕事があるから。

仕方なくサヨナラした。