紅一点×SnowMan (ページ26)

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⭐︎ ページ26

「私ってほんと価値がないんです。事務所の大人にいいように利用されて、傷つけられても誰も守ってくれない。自分の価値はこの身体と顔しかないんです。」

『それはちゃうやろ。絶対君のことをちゃんと内面で、存在で評価してる人はたくさんおる。俺やってそうやで？松雪さんすごい人やと思ってる。ところで目の下。』

目の下？いきなり？なんだろう？

「目の下、、、？」

『寝れてるん？自分。』

そういうことか。この人の前ではきっと隠せない。

「最近、健人の家に行くことが多くて。正直、あんまり寝られてないんです。」

『、、、。今日は健人のところ行くのやめとき？今行ったらほんまに辛いで？』

「だけど、、、。」

『健人はええから。自分を1番にしーや？』

頭をぽんぽんと撫でてくれる手が今までで1番温かい。
優吾ともまた違う。

「なんか、おばあちゃんみたい。」

『え？おばあちゃん？！俺そんな老けてる？？実年齢よりは上に見られるけど。』

「あっ、そういう意味じゃなくて。安心します。」

そうやって言ったら重岡くんは、
今までで1番優しい顔で笑っていた。

『それやったらよかった。あ、健人との予定断るんやったら俺とご飯行こうや。1人でホテルで弁当も寂しいねん。』

食事かぁ、、、。食べたいけど、
週刊誌がいつどこで見てるか分からないからな。

「あの。外食は写真撮られたら怖いので。」

『あ、そうやったな。ごめん、そこまで気が回らんかった。』

「なので、私の家に来ませんか？」

『え？』

重岡くんの大きな目がさらに開かれる。

「ご飯、作ります。」

『えええ！？そんな、、、。いや、食べてみたいわ。ほんまにええの？』

「はい。運転手さん、私の家に向かって下さい。」

今まで優吾しか部屋に入れたことはなかったけど。

なんか重岡くんはまだまだ話したくて。
そんなこと誰かに対して思うのは初めてだった。